そんな中、先月 9 月の出来事はとても印象的だった。簡単に言えば、「英語力向上を自覚」したことなのだが、その点は後で記す。
聴いてる番組で、日本人によるものは、バイリンガルニュースは聴かなくなったので、二つしかない。それらは週一なので、毎日聴いてる英語の番組数からすれば、日本語放送はほぼ無いに等しい。一応、面白い日本語による番組は探したが、見つけられなかった。視聴してみても、内容が薄いものばかりなのだ、「作り込み感がない」という感じだ。
トランスクリプト初見で
今のところ、TED Radio Hour, Freakonomics Radio, This American Life はトランスクリプトを読み込んでから聴いている。スクリプトなしでも半分ほどは理解できるが、やはり読み込んで聴くとさらに面白い。これが、私の主な「英語勉強」時間。データ分析など仕事に関する情報は、ほぼ英語で得ているが、それは英語の勉強とは思っていない。
そんな中、先月 9 月にあることに気づいた。トランスクリプトを「初見」で読みながらでも楽しめること。この出来事はとても驚いたし喜んだ。ここまで楽しめるとは思ってなかったから。「いずれ聴けるようなるだろう」と、たくさんダウンロードして溜め込んでいた番組を、この段階で楽しめたのだ。
自分の英語力を測るのは容易ではないが、こんな変化は「成長」と呼んでもいいのだろう。トランスクリプトを読み込んだ方が理解は深まるが、聴きたい番組が多いので、これで楽しめれば文句はない。
NPR の質
そんな「初見」で楽しんでいるのが Fresh Air と Planet Money 、ともに NPR の番組。NPR は他にも、以前紹介した All Songs Considered も聴いてる、TED Radio Hour も NPR の番組。ラジオ時代から良質な番組を作っていたのだろう、本当に質が良い。
おまけに「顧客対応」も素晴らしい。
ある日、TED Radio Hour の最新記事のトランスクリプトが公開されていなかった。なくても良かったが、とても良いテーマだったので、思わず「是非とも、世界の英語学習者のためにも、トランスクリプトの公開を」との内容のメールを NPR に送った。
しばらくして、NPR Audience & Community Relations の担当者から返信があった。以下は、その返信の一部。
We appreciate your interest in NPR programming and we are happy to provide you with instructions for locating transcripts at NPR.org.
Thank you for listening and for your support of public broadcasting.
日本の情報提供サイトに、こんな窓口はあるのか?あってもちゃんと返信してくるのかな? コメント書き込みはできるけど、先日書いても何の反応もなかった(参照)。
提供する情報の質も悪けりゃ
提供元の対応も悪し
「さよなら」した番組
この一年で、長期間聴いていたが、聴くのを止めた番組は二つ。なぜ止めたかを書く。そうすることで、自分が求めるものが整理できるから。まずは
Podcast を聴き始める前、ABC のニュース番組で英語を勉強していた流れで聴き始めた。米国国内のニュースが主なのだが、BBC Global News Podcast, World Update: Daily Commute と比べて圧倒的に劣る。短い番組なので聴き続けてもよかったが、大した情報に思えなくなって止めた。BBC は Web サイトでもそうだが、時々だが日本の話題も取り上げるし、「英国だけじゃない」ていう姿勢が良い。
ABC のは止めるのに躊躇しなかったが、バイリンガルニュース はしばらく悩んだ。
「ゆるさ」だけじゃ...
バイリンガルニュースは、おそらく今でも日本では、かなり人気がある番組だと思う。私が Podcast を聴き始めたきっかけの番組でもある。止めるまでの過去の全番組も聞くほど好きだったが、徐々に聴きたくなくなってきた。
止めた理由は幾つかある。マイケルの意見や話は大好き(George Clooney 批判やドラッグの話など)なのだが...。決定的な理由は「ゆるさ」と「作り込みのなさ」。
この二つは、ほぼ同じことだが、Planet Money は「ゆるい」ようだが「ちゃんと作り込んでいる」番組なのだ。バイリンガルニュースの魅力は、最初は「ゆるさ」にあったが、徐々にそれが「作り込みのなさ」 の単なる「座談会」に聴こえるようになった。
それでも楽しければ良いのだが、「偏りすぎた意見」が繰り返されるのが嫌になった。日本のメディアが紹介しないニュースを紹介するのは良いとして、どうでも良い記事も多くなった気がした。また、紹介記事で統計データも併せて話すことがあるが、大して「良い数値」とは思えないこともしばしば。
思うに、バイリンガルニュースを止めた最大の理由は、それ以上に面白い番組があるからだろう。NPR とバイリンガルニュースを比較するのは御門違いだが、視聴者としては面白い方を選ぶだけなのだ。聴ける時間も限られている。
バイリンガルニュースを「英語勉強」のツールとして使うのに異論はないけど、私にはもう「不要」になっただけ。楽しんでる人を批判する気は毛頭ないが、「Yahoo ジャパン」のサイトから出ないで得る情報、Google を使って得るもっと広い情報、そのどちらを選びますか、ということに何となく似ている。
「私たち、お金がないから」という言い訳が、Podcast でどれだけ説得力があるのか分からない。厳選したスポンサーで「ちゃんとした番組」もありなのだ。バイリンガルニュースには頑張って欲しいのだが、やはりクオリテイに限界がある。
数少ない、聞いている日本人の番組の一つが Rebuild 。そこでは「マイクロスポンサー」を募集している、「スポンサー選びの難しさ」も以前紹介された。バイリンガルニュースとの違いは他にもある。それはテーマが明確なこと。ホストの専門分野に関することを主軸に、私は興味がないアニメやゲームの話題もあるが、それでも楽しい。バイリンガルニュースに「軸がない」とまでは言わないが、少なくともホスト二人の専門と異なる話題は、深くはない「座談会」で終始してしまう。
好きだったバイリンガルニュースを批判するのは気が引けて、聴くのを止めてからも、そのことを投稿するかどうか躊躇していた。「批判精神は大切」と訴えている私なので、こうやって書けたことで、少しホッとしている。
これは、誰の嗜好に対して訴えてるのではなく、私自身の嗜好の確認に過ぎない。「俺の英語力もナカナカ上達したな」程度の自己満足でしかない。
「上達」を「成長」と呼んでも良い。その過程では、捨てるべきものも見えてくるだけ。
核心に迫っていくときに
背負ってるものは軽いほど良い
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