初版2009年3月31日
新型インフルエンザ騒動に見る日本で取り上げた木村盛世氏の著書を、ようやく読むことができた。
「水際対策と称してマスク姿の検疫官が飛び回っている様は、政府の国民へのパフォーマンス」
という氏の新型インフルエンザへの発言を知らなかったら、この本は読まなかっただろうし、読んだとしても「単なる暴露本」という認識で読み続けた可能性は高い。したがって、氏のこの発言は一般読者に少なからず影響を与えるものだと思う。
私はこの影響を肯定している。「この本は暴露本ではない」という認識である。そういう認識で読まないと、氏の伝えたいメッセージや真実を誤解してしまう可能性が高いと思う。
木村 盛世
講談社
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新型インフルエンザ発生による厚労省のパニックを適格に予言した本書ではあるが、「ほぉらね、私の言った通りでしょ」と主張する著者の顔は全く浮かばない。そんな小さなことではなく、物事を推し進める、突き動かしていく本当のチカラとは何か を本書から教わった。この手のノンフィクション本で感激することは少ないのだが、これは別格。
著者の今後の活動に注目したい。
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