初版2009年5月30日
本屋で何気に手に取った本。10分ほど立ち読みして「あはは(笑)、こりゃ面白いや」と買った本。1999年5月から某バイク雑誌の連載とのことで有名みたいだが、知らなかった。
青木式絵画技研
モーターマガジン社
売り上げランキング: 111,373
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絵のタッチや表現の仕方は 全くもって軟派 なのだが、主張していることは この上なく硬派 なのである。そのバランスが、虎のセリフ「バイクはバランスの妙ぞ!」と同じように、本書の「妙」となっている。
トマト:カッコよくて、中身もちゃんとしてるモンだってあるだろ。
虎 :逆だ。
トマト:?
虎 :中身がちゃんとしとるから結果として格好良いのだ!
冒頭のこの箇所を読んだ時点、この本は良いと思った。内容の多くが科学的、物理的、論理的な説明の中、このような精神的な主張が骨身に沁みる。
ライディングポジション編で、虎のセリフには思わず唸った。
バイクの機能から考えた場合...スポーツバイクのポジションってのは、ライダーが求めるモノではない。バイクが求めるモノぞ!
著者のオートバイへの知識というより、深い愛情が伝わる良書である。というより、既に名著 であると、バイク経験がそれほど長くない私だが、思うのであった。
更に本書で 最高のスパイス になっているのが、科学的な説明の合間でさえも登場する、かなりゆるゆるのダジャレ。本筋とは外れて、その部分だけで大笑いすることが多々あった。こんな笑いは大好きな俺...。
先日、続編が発売された。買おう。
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