2009年10月11日日曜日

カスタム虎の穴:マフラー・ライポジ編

アオキシン著
初版2009年5月30日

本屋で何気に手に取った本。10分ほど立ち読みしてあはは(笑)、こりゃ面白いやと買った本。1999年5月から某バイク雑誌の連載とのことで有名みたいだが、知らなかった。

カスタム虎の穴 1 マフラー・ライポジ編 (Motor Magazine Mook)
青木式絵画技研
モーターマガジン社
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バイク雑誌も漫画も買う方ではないし、ましてやこの表紙ならほぼ買うことはない。それでも買ってしまったのは、手に取って適当に開いた 1, 2 ページを読んで「ほぉ~」と思わせるその内容にあった。

絵のタッチや表現の仕方は 全くもって軟派 なのだが、主張していることは この上なく硬派 なのである。そのバランスが、虎のセリフバイクはバランスの妙ぞ!と同じように、本書の「妙」となっている。

トマト:カッコよくて、中身もちゃんとしてるモンだってあるだろ。
虎  :逆だ。
トマト:
虎  :中身がちゃんとしとるから結果として格好良いのだ!

冒頭のこの箇所を読んだ時点、この本は良いと思った。内容の多くが科学的、物理的、論理的な説明の中、このような精神的な主張が骨身に沁みる。

ライディングポジション編で、虎のセリフには思わず唸った。

バイクの機能から考えた場合...スポーツバイクのポジションってのは、ライダーが求めるモノではない。バイクが求めるモノぞ!

著者のオートバイへの知識というより、深い愛情が伝わる良書である。というより、既に名著 であると、バイク経験がそれほど長くない私だが、思うのであった。

更に本書で 最高のスパイス になっているのが、科学的な説明の合間でさえも登場する、かなりゆるゆるのダジャレ。本筋とは外れて、その部分だけで大笑いすることが多々あった。こんな笑いは大好きな俺...。

先日、続編が発売された。買おう。

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