2010年7月11日日曜日

福田屋

クルマ関係の用事を終えて、ヒロシの提案で福田屋へ。その枕詞?は

元祖鰻蒲焼
文久三年創業

ここは我が母校の近所。付近はすっかり様変わりしているのに、この店のたたずまいは、20年以上の前の記憶と一致。感慨もひとしお。学生身分で食えるはずもない鰻を食べることで、月日の経過を感じなくもない...。

ヒロシと同じ鰻六切れ定食を注文。底が二重になった蓋付き器に鰻はタレに浸されている。上品というか、歴史を感じるというか... あとはお吸い物、漬物、サラダの小鉢、ご飯はおひつ単位でお代わり自由

結局、おひつのおかわりを三回。おひつ一回当たりお茶碗三杯分ぐらいをお願いしたので、計12杯を二人で食べたことになる(バカか、僕ら...?)。そのぐらい美味しかったということ。鰻の美味しさもさることながら、素人の「濃厚なだけのタレ」とは違う上品なタレは、ご飯六杯分の上手さに相当する。

しかし、正直今回の美味しさは上手く表現できない。僕の鰻の原点は、実家の裏川で幼馴染のお父さんが仕掛けた箱で捕った、通常の二倍はある肉厚の鰻。その蒲焼を大量の濃厚タレで食べる。この記憶と福田屋の蒲焼を比較はできないが、ガキの頃の強烈な記憶はやはり鮮明だ。

僕は蕎麦屋と同じように、鰻屋も福田屋のように時間も一緒に味わうようなゆったりと過ごせるお店が好きだ。それはファミレスとは対極にある空間と言えば分かりやすいか...。千円プラスの価値は十二分にある。

蒲焼のタレが沁み込んだかにも思える木造の佇まいの福田屋。時代の流れとは関係なく、ずっとそこにあって欲しいと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿