2010年8月1日日曜日

ボブ・ディラン瞬間の轍2 1974-1986

ポール・ウィリアムズ 著
菅野ヘッケル 監修
菅野彰子 訳
第1刷1993年4月30日

第一弾から随分と時間をかけて読んでしまった。が、読み応え十分。

この時期のDylanの作品は最も好きな時期とそうでない時期がある。Blood on the Tracks, Desire, Hard Rain などの70年代は最も好きで、80年代初頭の所謂「キリスト教改宗」の時期は正直どうでもよい楽曲だと思っていた。

ボブ・ディラン 瞬間の轍 (2)
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ところが、この本の影響もあってかその好きでもない時期のアルバムを聴き直したところ、思いのほか良かった。特に Street-Legal なんて「屁」みたいなアルバムと思っていたのだが、「全然良いではないか」と驚いた。他にも見直したアルバムは多いが、それは別の機会に書く。

そんなところが Dylan の魅力なのかもしれない。そのDylanの正式発表だけのアルバムだけではなく、数多くのライブ演奏をしているDylanのパフォーマンスに着目して本書を著した作者の力量には感服する。だらだらと一人よがりの感想では決して無い。少し大げさに言えば「Bob Dylanという芸術」を正確に著している。

あとがきによれば、第三弾が計画されているとあるが、未だに出ていないようです。楽しみなのだが、もう無理なのかな...。菅野さん、書いてみませんか~?^^;

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