2010年8月24日火曜日

Casablanca

北米公開1942年(日本 1946年) 監督 マイケル・カーティス

月曜の深夜、明日も仕事なのに観てしまった。5回目ぐらいかな、この映画を観るのは。

10年ほど前に、映画の台詞を使った英語学習をしていた。結果、10本近くは観た。いわゆる、シャドーイングという学習方法をやっていたのである。効果はそこそこあったと思う。とある英語検定のヒヤリングは満点の自信が付いた。

そりゃそうですよ。日常会話以上に表現が豊富で、会話速度が速い映画に慣れていれば、試験英語の発音なんてニュースキャスター並に明瞭です。

そんな学習をしていた初期の頃に、この映画を使った。台詞だけを聴いたのを含めれば10回は観ていることになるかもしれない。

それでもこの映画は飽きることがない。ボギー(ハンフリーボガード)のカッコ良さ、イングリッドバーグマンの美貌に目まいがする以上に、魅力的な台詞が素晴らしい。この頃の映画をそれほど数は観ていないが、台詞で魅了するというのが映画の一つの醍醐味だったのかもしれない。この映画のウィットに富んだ台詞は、今の映画に勝るものがあると思う。

あまりにも有名な
Here's looking at you, kid.
君の瞳に乾杯

は、その秀逸な日本語訳に完敗(乾杯)です。

Lady: Where were you last night? 
Bogie: That's so long ago. I don't remember. 
Lady: Will I see you tonight?
Bogie: I never make plans that for ahead.

女: 昨日の夜はどこにいたの?
ボギー: そんな昔のことは覚えてない。
女: 今夜会える?
ボギー: そんな先のことは分からない。

いやぁ~、今のご時世、こんな台詞は聞けないねぇ~。けれども、こんなところに男の美学がある(あった)のも確か。

戦争を背景にした映画は好みではないが、この映画だけは別。戦争という特殊な事情を背景に展開されるプロットは見事。男と女、友情、愛国心、そんな歯が浮いてしまうような要素が濃縮されたのがこの映画。「面白い映画ってどんなの?」という一つの答えだと思う、この映画は。

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