2010年6月10日 第1刷
ものごとを分かりやすく伝えられる人は、そのものごとを理解している人。けれども、単純にし過ぎて誤解を生む表現の場合もあるし、そもそも正しい解説ではない場合もある。更には、「分かりやすく」は「興味を持てる様に」とほぼ同じである必要があるが、この点が最終的には難しいのです。
行動経済学、囚人のジレンマ、ネットワーク経済学、社会心理学、ゲーデルの不完全性定理
という言葉で何をイメージするでしょうか。私は本書を読んでから、すっかり亜玖夢博士の物語を真っ先に思い浮かべるようになった。
全くの個人的な見解だが、このような言葉の厳格な意味を知っている必要はないと思う、あたかも受験勉強の如く覚える必要はない。その概念や主張していることを漠然と理解すれば良いのではないのでしょうか。正に、この物語で思い出す程度の理解で良いと思います。そして生活に、人生に役立てればよいのです。
「子どもニュース」など、子どもを介して難しいことを解説する企画が目に付く。悪いことではないが、所詮子ども目線の表現に留まるし、本当に深いところ(そこにしか真実はないのだが...)には触れることが出来ない。
本書は「子どもニュース」の「大人版」という、裏の裏は表みたいな...。本書の面白さは「ガキども」には絶対に分からない、それは大人の特権なのです。つまり、知識や経験の積み重ねでしか楽しめないものです。これって、ちょっぴり人生に似てませんか?
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