2010年11月15日月曜日

投資で浮かぶ人、沈む人

松田哲(まつださとし)著
2008年7月2日 第1刷

ふとしたきっかけで気になったこの著者、何気に読んでみました。

私は嫌いではない内容、文章ですが、胡散臭いとまではいかないまでも、少し高飛車に取られかねない態度が嫌な人はいるでしょうね。特に、多くの出来事を予言していたかのような物言いが鼻につく人は多いでしょう。

投資で浮かぶ人、沈む人
投資で浮かぶ人、沈む人
posted with amazlet at 18.04.02
松田 哲
PHP研究所
売り上げランキング: 1,218,281
本書での彼の大きな主張は、アメリカ経済崩壊(とまでは行かないまでも現在の世界経済の地位から降格)、「超」ドル安円高。そして世界的インフレ。2年前の本なので、個別には誤りもある。例えば、日経平均株価が2,3年後には3万円を超えると予想されているが現在は9,700円台。あと1年以内に3倍以上になれば、的中ということになるが、それは心もとない。

本書のキーワードである「マーケットの大きな流れが大切」という意味では、そんな個別の誤りは気にしては駄目なのかもしれない。私も、どちらかと言えばその考えで納得しますが、納得されない方も多いでしょう。

まぁ、「大きな流れ」とかで語られると、突っ込み難いのが心情ですが、マーケット分析やアナリストの見解は一参考程度に考えるのが健全でしょう。結局、自分なりの哲学や思考に近い見解やアナリストの意見が、自然と吸収されるものだと考えると、著者の主張は私の好みなのかもしれない。スラスラと読み終えたのも、その主張にフムフムと納得できたからだと思う。

次のエピローグのタイトルは全てに納得する。

相場は勝ったヤツが偉いんだ!
「負け」に学び「勝ち」には学ばない
自分なりの勝ちパターンをつくり上げる

いちいちその内容を吟味する必要もないほどに、私自身には自明なことだと思っています。「そうは言ってもね」と呟く暇も無いほどにネ。

0 件のコメント:

コメントを投稿