2015年9月13日日曜日

直感を裏切る確率:Birthdays Puzzle 再び

問題:23人が集まったある会合で二人の誕生日が同じ確率は?

この問題は「Birthdays Puzzle 同じ誕生日の確率」で取り上げた。以下は「同じ誕生日の人がいない確率」の算出方法。


この Birthdays Puzzle を、サイコロの目の出方で解説したのが Math Dude の「How to Solve the Famous Birthday Problem」。

「データ分析とは『非独立性の分析』」と主張したばかりだが、ここでは「独立事象」の確率計算。情けないことに、またしても間違ってしまった。間違った原因、更に「直感と異なる確率」となってしまう理由を考えてみた。

補足:この Birthdays Puzzle の答えは約51%なのだが、前回の投稿「Birthdays Puzzle 同じ誕生日の確率」では「誕生日は一様分布ではないので、同じ誕生日の確率はこの計算の結果より高くなる」と書いた。この点を再度考えみたが、一概に高くなるとはいえないようだ。同じ誕生日が極端に少ない日の生まれの人(「標本」)が集まった場合は、51%より下回る。「高くなる」とした元の記事は、そのままにしておく。

場合の数え上げ

問題1:サイコロを二回投げて同じ数が出る確率は?
問題2:サイコロを三回投げて全て同じ数が出る確率は?

問題1は 1/6 * 1/6 = 1/36 と一瞬考えたが、答えは 1/6。
問題2は 1/6 * 1/6 = 1/36 が答え。

問題3:3つのサイコロを投げて、少なくとも二つのサイコロが同じ目になる確率は?

この場合、二つのケースが想定される。

  • 二番目に出た数が一番目と同じ場合。ここでのポイントは、三番目はどの数が出ても関係がない点。よって先述したように、この確率は 1/6。
  • 二番目に出た数が一番目と異なる場合。二番目までの確率は (1 - 1/6) = 5/6。その後の三番目は、一番目か二番目の数のどちらかと同じ数になる確率で 2/6。この二つの同時確率は 5/6 * 2/6 = 5/18。

よって、この二つの確率を合計して 1/6 + 5/18 = 8/18 = 4/9、これが答え。


間違う理由

問題1を「1/36」と考えてしまった理由は

特定の数、例えば「6」が二回続けて出る確率

としたから。この問題では、一番目に出る数は何でも良い。

問題3で間違ったのは、「二つ同じ目になる確率」と「 三つ同じ目になる確率」で 1/6 + 1/36 = 7/36 としたこと。しかし、これら二つの確率を足しても問題の答えにはならない。

少し堅苦しい表現で説明すると

 「二つ同じ目になる」と「 三つ同じ目になる」は独立の事象ではない

要するに

 「三つ同じ目になる」に「二つ同じ目になる」が含まれている

とすれば、誤りの理由がイメージしやすかもしれない。

つまり問題3の二つのケース
  • 二番目に出た数が一番目と同じ場合、この確率は 1/6
  • 二番目に出た数が一番目と異なる場合、この確率は 5/18
は「独立の事象」(この二つは同時に起こらない)なので、二つの確率を足したものが求める確率となる。


もっと簡単な解法(余事象)

別解、すなわち「Yet Another 選択肢」は大切。

問題3を、額面通り「3つのサイコロを投げて、少なくとも二つのサイコロが同じ目になる確率」を求めたのが先の解法。しかし、確率の重要な定理「1 - p(X) = Xではない確率」を使えば、もっと容易に解ける。

つまり

100% - 「3つのサイコロが全て違う数になる確率」 = 求める確率

「3つのサイコロが全て違う数になる確率」は

  • 二番目のサイコロが一番目と違う数になる確率:1 - 1/6 = 5/6
  • 三番目のサイコロが一、二番目と違う数になる確率:1 - 2/6 = 4/6

この二つの同時確率は 5/6 * 4/6 = 5/9

よって

 求める確率 = 1 - 5/9 = 4/9


直感が頼りない訳

冒頭の Birthday Puzzle の解法のポイントは次の二つ

  • 特定の誕生日は想定しない
  • 1 - p(X) = Xではない確率

冒頭の計算

この式をイメージすることまではできるが、暗算では近似値すら求めるのは難しいのが、多くの人の意見だろう。高々「0.0 から 1.0」の計算なのにね(笑)

これが「直感と異なる確率」の原因の一つと考える。しかし、計算すれば分かるのだ。逆に計算しないと、いつまでも「頼りない直感に頼るしかない」のである。

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