実習8.1 バスケットボールの "hot hand" の有無を分析。"hot hand" とは「成功ショット(ゴール)は直前のショットの成功に依存する」というもの。ここでの分析方法は、フリースローで、1 回目が成功した後の 2 回目のショットは、1 回目で失敗した場合よりも成功するか否か。つまり、"hot hand" が存在する条件を「成功の後の成功の確率が、失敗の後の成功の確率よりも高いこと」とした。
標本データは、あるプロバスケットボール選手の 1980 〜 1982 年の全 338 回のフリースローの結果を使用
1回目の成功回数:285
1回目の失敗回数:53
1回目成功後の2回目成功回数:251
1回目成功後の2回目失敗回数:24
1回目失敗後の2回目成功回数:48
1回目失敗後の2回目失敗回数:5
標本データから、成功後の成功確率 251/285 と 失敗後の成功確率 48/53 の違いを分析する。
以下は、スクリプト BernTwoJags.R の変更点
model {
# Likelihood. Each flip is Bernoulli.
for ( i in 1 : N1 ) { y1[i] ~ dbern( theta1 ) }
for ( i in 1 : N2 ) { y2[i] ~ dbern( theta2 ) }
theta1 ~ dbeta( 30 , 10 )
theta2 ~ dbeta( 30 , 10 )
}
dataList = list(
N1 = 285 ,
y1 = c( rep(1, 251), rep(0,285-251) ),
N2 = 53 ,
y2 = c( rep(1, 48), rep(0, 53-48) )
)
左が実行例。
θ1 - θ2 の 95%HDI 区間が [ -0.0548, 0.111 ] 、0 以下を含んでいるため、"hot hand" の存在を確信をもって主張はできない。
標本データの単純な確率計算
> 251/285; 48/53
[1] 0.8807018
[1] 0.9056604
の結果からも「"hot hand" なんて無い」と直感でも分かるが、事後確率の 95%HDI でより明確になる。
実習8.4 Metropolis algorithm で、提案値の分布の標準偏差の違いによる、ランダムウォークの結果を比較。
BernTwoMetropolis.R の sd1, sd2 の値を変更してスクリプトを実行。
適切な SD
sd1 = 0.2 ; sd2 = 0.2
小さすぎるSD
sd1 = 0.005 ; sd2 = 0.005
提案値の受入率が 0.978 と高すぎるし、SD が小さすぎるので、ランダムウォークが「塊すぎ」になっている。
このようなランダムウォークもあるかもしれないが、SD = 0.2 の場合と比較すると、信頼性に欠ける。
大きすぎるSD
sd1 = 5.0 ; sd2 = 5.0
提案値の受入率が 0.002 でほぼ皆無で、ランダムウォークになっていない。
本課題が示すのは、提案値の分布の調整の重要性。
「実習8.5 Posterior Prediction」に続く。




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