前作:陽気なギャングは三つ数えろ、次作:AX アックス
サブマリン 著者:伊坂幸太郎 発行:2021年4月16日文庫版初版 (単行本2016年3月) |
2017年12月に読んだ「チルドレン」の続編が本作。
「チルドレン」の続編があると知ってから、本書を読むのが待ち遠しかった。その期待は裏切られることはなく、読み始めてすぐに惹きこまれ、あっという間に読んでしまった。
「こいつ」は、伊坂幸太郎の作品の登場人物の中でも、トップクラスに好きだ:
「僕の上司に、自信満々で何でもできるような態度で、はた迷惑な人がいるんです。負けず嫌いで、変なことにこだわるし、無茶ばかりで。口癖は、面倒臭い、なんですけど、この間は、生意気な高校生を屋上に連れて行って、5時間くらい無理やりギターソロを聴かせ続けて、泣かせてました」P.62
こいつとは、言うまでもなく「陣内」。
そんな「陣内」は、非常に興味深い人物ではあるが、私には、決して「変な人」ではない。私自身が他人から「変な人」と思われてる可能性は否定できないが、そんなことは無視して、私は「陣内」に共感するところが多いのだ。
ギターを弾いて唄う(John Lennon の Power to the People を披露したらしい、歌が上手いらしい)ロックを愛する「陣内」に、音楽&ロック好きの私が深く共感するのが当然だが、Jazz に関しては、私の方が理解不足。
本書で絶賛されたアルバム(多分これ)Minugs At Carnegie Hall を数回聴いたが、小説で語られるほどの感動は今のところない。drums と bass の凄さは分かっても、「吹く系」楽器の理解が私には足らない(Blues のハーモニカの音は、結構詳しいけどな)。
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Mingus At Carnegie Hall |
本作の続編はないのかなぁ...。もっと歳食った「陣内」はどうなんだろう。多分「変わることはない」だろう。
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