2009年6月14日日曜日

湯布院へ行ったつもりが「大型バイクの洗礼」

悪い出来事の二個目。

初めての湯布院をエンジョイして、帰りに立ち寄った高速道路SAで食べた豚バラは格別でした.... おしまい。

というのは 半分嘘 なのです。

SAで豚バラを食べたのは本当です。湯布院でエンジョイ、そして豚バラが格別であったというのが嘘です。

写真の豚バラの傍にあるのは何か分かりますか?別に豚バラとサイズを比べたい訳ではありませんよ。ちょっと置いてみただけです。これは

愛車DUCATI 999S のリアブレーキのステップ

です。

取り外し可能なパーツではありません。そうです 折れた、壊れた のです。正確には 折った、壊した です。

見たくない、見せたくない無残な姿です。

しかし

事実としてしっかり受け止めなければなりません。



さて、愛車DUCATI999Sに何があったのか.... 忘れたい記憶 なのですが、学ぶところが多いので書き残すことに決めました。


悲劇の500km走行、はじまり、はじまりぃ~

朝5時起床。
昨夜から予感していた悪い出来事が的中。その重い気分を振り払うかのように、快晴を予感させる朝6時半には出発。プランは

「やまなみハイウェイ」を経由して湯布院へ
行きはフェリー無しの一般道、帰りは湯布院近くの高速道路で

という「ざっくりと」したもの...。何とかなるでしょう。

海岸と線路沿いの207号線を北上して444号線。何度かヒロシと走った記憶はあるのだが、一人は初めてで、途中で何度か地図を確認しながらの走行。にも関わらず442号線への入り方を間違えて久留米方面に...。

どうやら

道なりをチャッチャッと走る

という癖、習性、傾向が道を間違える原因の一つのようである。また一つ、自分を学んだようだ。

442号線を東に走行、懐かしい響きの「八女」を通過。というのも久留米や福岡にいた頃は一度も行かなかった「八女」。バイクは私にとって行動範囲を広めてくれる貴重なツールだ。

442号線もいつの間にかこんな景色の中を走行。

意外と面白い道、いやかなり面白い道。

ライダーも多い。

途中、生まれて初めて後方のバイクから 煽られた。多分バイクはGSX-R。ライトがハイビームで、リアミラーではほとんど後方が見えない私のバイクだが、さすがにあれだけ急接近されたら気づいた。

試しに吹っ切ってみた。それでも煽ってきたら譲ろうと思っていたが、引き離してしまったようだ...。何だったんだろう。

「やまなみハイウェイ」も近づいた頃、387号線と442号線で道が分からなくなった。「これだ」と思った方向が、逆方向だと気づいた時には、空腹と長い連続走行時間にイライラしていた。今思えば、この状態、気分が事態を招いたのかもしれない...。

狭い路地、しかも上り坂道でUターンしながら発車したところで

ギアが入らずエンジン停止
そのまま傾斜方向の右側に倒れる

がちゃん

と、音は覚えてないが、聞こえるような倒れ方

というか、倒れた瞬間の記憶は無い。

「お、おぉぉっ!」とふらふらして「がちゃん」

とやった。

我にかえった時は、倒れた愛車と、割れて取れたステップが目の前に転がる光景...。

馬鹿です。上り坂で方向を変えながら発進するなど、少しふらついてもコントロールできるCRMの悪い癖が出た。ビッグバイクとは思えない小さい999Sといえどで乾燥重量は200Kg、100kgの巨漢二人分をコントロールできる訳はない。完全になめていました。正に ビッグバイクの洗礼 を受けたのであった。

更にショックだったのは、転倒中に

愛車を抱きしめ切れずあっさりと離した

所詮そんなもんさ、そして正しい対処方法でもある。昔、オフロードバイクで転んだ経験が活かされたようだ、ありがとうヒロシ。

こんなのは転倒の内に入らないが、何の怪我もなかったのは幸い、心を除いては...

バイクの症状はといえば、ニュートラルに入らない。その結果、エンジンはかからない。先ずはDUCATIロードサービスに電話して状況を報告。現在位置へ駆けつけ可能なのを確認後に、再度エンジン始動を試みる。転倒から15分頃

入ったぞぁ、ニュートラルにぃ~!!

そしてエンジン始動!!

それと同じタイミングで購入したDUCATIショップから電話。状況を説明して、ショップ直行する旨を伝える。

「やまなみハイウェイ」へ走行中と思しきライダー群をしり目に、最寄りの高速乗り口を目指す。相当悲しく、涙は出ないが自己嫌悪の塊となって走行した。高速口までかなり良い道だったはずだが、堪能する気分にはなれなかった。高速でぶっ飛ばしても気分は晴れなかった。

気分が少しましになったのは、あっという間の高速走行を終えてガソリンスタンドで給油した頃。

あまりの天気の良さに、重い気分でいるのがバカバカしくなった

カミュの「異邦人」の主人公ムルソーの気分か...、ちょっと違うか...。

余談だが、人間、重い落ち込んだ気分がそんなに長く持続するものじゃないと思う。生きるためには忘れるように心も身体も働くものだ、いわゆる自然治癒。それを拒んでいるのは、わがままな個人の心、エゴなんじゃないかと、近頃感じる。

閑話休題。

ショップでは、先行客もあってか少し待たされたが、無事に修理完了。

シャフトが微妙に曲がっていたのを交換。しかも交換したシャフトは 展示中の1098 のもの。何だか可笑しいやら、嬉しいやら...。

ショップでずっと悩んだのが、カウルの傷。このまま直すか否か。心に素直に従えば直す、なのだが何かが引っ掛かっていた。

大きくは目立つものではないが、明らかに分かる傷。ここでの掲載も悩んだが、載せることにした。しかも一番目立つ奴だけを。

こ・れ。

おぉぉ... 泣けるぅぅぅ.....

この程度済んだとも言えるが、見るのも思い出すのも辛い。

すぐには直さない、つまり傷を消さない理由は

自分への戒め

とするため。当分はこの傷を凝視しながら反省する。

いつまでか? 予定していた今回の道程を走り切った後にしよう。
そういうやり方でしか物事は乗り越えられないような気がする、何事も。

本日の500km走行で、トータルの走行距離が2,000kmを超えた。

お・ま・け

転倒前の最後の勇姿。

今でも勇姿だけどね...。

3 件のコメント:

  1. やっちまったな?!

    わかりますよ。>落ち込み

    あこがれのマシン、早く元にもどしたってください。

    内のはもどしたくてもパーツがねぇ!

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  2. kiiroiでぽちっとなしちゃいました。

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  3. 落ち込んで終れないのがバイク乗りです。
    学習しました。

    はい、早く直したいっス。

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