ボーカルはロッド・スチュワート Rod Stewart、ギターは The Rolling Stones のロン・ウッド Ron Woodであり、解散時のベースは日本人の山内テツ。だから 知ってて当然 と言いたいのではなく、その音楽が 相当にカッコ良い ということを主張したいのである。
フェイセズでのロッドは、ソロ以降のセクシーなお兄さん(おっさん)ではなく、ロックしているロッドなのです。Jeff Beck グループのロッドをご存じの方にはお馴染みのロッドです。
ロン・ウッドのギターはスライドやアコギもあって無茶苦茶カッコ良い、未だに憧れる弾きたいサウンド。イアン・マクレガンのキーボードやピアノは「これぞロックバンドの鍵盤演奏」と言いたくなるもの。
そんなメンバーの中でも大好きなのはベースのロニー・レーン。一見して地味 だが、彼のボーカル曲はどれも良い。勝手な想像だが、彼がバンドの全曲を一番コントロールしていたのではないかと思う。
ところがそんな最高にカッコイイ曲なのに、聴いていると何故か 物悲しくなってしまう。「バンドなんていずれ終わる、それまで疾走するだけさ」という明るく軽快な雰囲気も有りながら、どういう訳か物悲しい。ベースのロニー・レーンの切ない曲とボーカルだけがその理由ではないと思う。
解散後の 二人のロニー ロン・ウッドとロニー・レーンの対照的な人生もその理由かもしれないが、それだけではない。何だろうね、これって?
スタジオアルバムは全部で4枚。どれも良い。全然古くならないから不思議だ。
デビューアルバム First Step の一曲目が Bob Dylan の Wicked Messenger というから驚き。
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2作目 Long Player に収録の Maybe I'm Amazed はロニー・レーンとロッドのボーカルの兼ね合いが絶妙。これが Paul McCartney の曲と知ったのはつい最近。
Faces
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3作目は「馬の耳に念仏」という邦題が付けられた A Nod is As Good As a Wink to a Blind Horse。Stay With Me というヒット曲より、最後の That's All You Need が絶品。ロン・ウッドのスライドギターとロッドのボーカルが炸裂。バンド演奏してみたい一曲だが、あのボーカルを聴くと無理っぽい...。
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スタジオ収録最後のアルバム「ウー・ラ・ラ Ooh La La」の最後の曲「ウー・ラ・ラ」はロン・ウッドのボーカル。既に Faces 解散、Stones 加入が決定していたかは分からないが、何とも物悲しい。軽快なアコースティックの曲でありながら、それでも物悲しい。
FACES
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なんでこんなに明るくて、カッコ良くて、物悲しくも感じてしまうのだろう。不思議だ。バンドのはかなさ、一瞬の煌めきのはかなさ と歯の浮くようなセリフを言いたくもなる。
そういやずっと前に、私より10歳年下のジャパニーズロック好きのバンドメンバーに Faces を紹介したら、大いに気に入ってくれた。私自身も、自分が生まれる前に誕生した曲を未だにエキサイトしながら聞いている。それを「古臭い」とは思わない、思えないのが私。そこには「好きな曲と、そうでない曲」があるだけなのだろう。
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