2009年8月6日木曜日

デスクトップPCとしてのUNIX:Ubuntu

私の仕事の道具としての大半に UNIX は位置しています。Life with UNIX と豪語していた時期もありましたが、さすがに今はそこまでの熱はありません。しかしながら、コンピュータ技術という分野に限定されない思想的、哲学的に多くのことを学び、共感したのも UNIX であることには間違いありません。私には単なる道具、技術以上のもなのです、UNIX というものは。

こういった考えは少なからず多くの人にあり、今後もなくなることはありません。したがって某パソコンOS大手の独占が成就することはあり得ないでしょう。Google の台頭もこの UNIX 文化の土台があってこそという感想を持っているのは私だけではないでしょう。

そんな UNIX もデスクトップ、いわゆる一般ユーザ、消費者に受け入れられるものはなかなか出現していません。Linuxの普及で知名度は高まってはいますが、まだまだ微々たるもの です(某有名OSは実は UNIX だと意識する人は少ない。これを知ったところで「ふぅ~ん」てな感じですがね...)。

普及しない理由、それは 使いにくい からです。大変良く分かります。「某大手OSが使い易い」かといえば決してそうではないとは思いますが、明らかに使いにくい部分は多い。特に一般ユーザには敷居が高過ぎるのは間違いないようです。

そんな デスクトップLinux に久しぶりに没頭することになりました。友人へPCを譲る際に「OSはLinuxで良い」ということで気楽に対応しました。ところが、馴染みのFedoraで Fedora 10, Fedora 11 の両方を試みたのですが断念しました。市販DVDの再生ができなかったのがその主な理由。

エンジニアなら徹底的に障害原因を解明すべきところなのですが、仕事でもないので「軽快に片づける」方法を優先して、先ずは Fedora を諦めました。何となく気になるエラーや警告のメッセージも多かったのもその理由。

そんな中 Ubuntu ディストリビューションを初めて試すことにしました。

ちなみに、Ubuntuは「うぅぶんつぅ」と発音するようです。南アフリカ共和国のズールー族などの言葉で 他者への思いやり などを表す単語で、ということです(Wikipedia より)。良い言葉です。

単純にビックリしたのはインストールメディアがDVDではなくCDということ。不安なままインストールしたら、Fedoraより断然早くインストールが完了。何のトラブルも無い(昔のトラウマで、Linuxがあっさりとインストール完了することに 戸惑う私。X-Windowのグラフィック表示を正常にするのに苦労しました...)。

そして懸念のDVDの課題は、ちょっとしたパッケージ追加であっさりと解決。その他の音楽関係のソフトウェアも概ね期待通りに動きました。

これまのそれほど多くはないが、長い Linux ディストリビューションの経験の中でも、最も軽快でフレンドリーだという印象をもった。「Linuxシェアに占めるFedoraの割合が Ubuntuに奪われている」という事実も間違いではなさそうです。

技術の勢力図なんてあっという間に変わるものです。こうやって 技術は磨かれ普及していく ことを考えると、それは驚くこともないのでしょう。

仕事の領域になってしまいますが、こうなるとサーバ利用での Ubuntu はどうなのか気になりますね。

2 件のコメント:

  1. 私は、○entOSで古い無線LAN子機が使おうとLINUXの基本?から調べながらインストールを繰り返していましたが、Ubuntuでは一発で作動し、驚きました。
    でも、いつかはサーバとして使うため、CUIだけでインストール・設定が出来る様になりたいと思ってるのですが・・。

    ところで、新しい仕事が決まりました。
    来月より今年一杯、埼玉で研修です。

    薬院の元同僚より

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  2. 就職おめでとうございます。お互いに仕事が落ち着いたら、また薬院あたりで飲みましょう。ゴボウチップをつまみながら。

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