職場の同僚の従兄弟さんがやっているバーに行った。音楽好きのマスターらしく、壁には Janis Joplin, Jim Morrison, T-RexのThe SliderのLPレコード, Tom Waitsのアルバムジャケット... それらのほとんどが何であるか言える私は、その空間が好きになった。マスターは私よりひと回り年上で、私が最も好きな世代の音楽をリアルタイムに聴いていたのが、マスターらの世代。
今夜の目的であった同僚との話も落ち着いた頃、カウンターテーブルの端で、二十代と思える集団が自分らのライブ演奏のビデオを観ていた。「ビーナス」「タイムマシンにお願い」と演っているのが聞こえて、内心大笑い。私が約10年前にこのバンドで演った曲なのよね。その当時でも「懐メロ」といわれる選曲(アレンジは変えてた...)だったが、今も昔もカッコ良い曲は選ばれるということなのだろう。
その後、ビデオの彼らが演ったのはRCサクセションの「雨上がりの夜空に」!!お店にあった「Gibsonハミングバード」をビデオに合わせてかき鳴らしてしまった。
「People Get Ready」を爪弾いていると、その集団から「おぉっ、ロッドスチュワート!!」という声が.... 「そりゃ、そうだけど、何でJeff Beckじゃないの?」と思った...。
「Gibsonハミングバード」は相当に良い音がした。ずっと前から欲しい憧れのギター。ロックギタリストご用達のアコースティックギターがこの「ハミングバード」だと勝手に思っている。
その集団が帰った後に来た女性二人。内一人がマスターの「K.Yairi」のギターで、The BeatlesのTwist & Shoutを弾き語り はじめた、結構上手い。弾き終わった頃に、彼女らに話しかけてみた。就職したばかりの23歳だそうな。ギターを初めて数ヶ月ということだが、その割りにはかなり上手い。「Twist & Shout」はバンドで演ったそうな。「A Hard Day's Night」のギターソロパートが弾けなくて断念したそうな。「あんなん適当にごまかせば良いのに」という(実際自分がよく使っていた)「技」を教えたのだが、それじゃ駄目らしい...、スミマセン...。
ギター&ボーカルだった女性は大阪に就職、中東系の血筋のためか、ポールマッカートニーに似ているらしい。店内にあった Beatles For Sale のLPジャケットのポールを指さしながら「この顔、この顔」と説明してくれた。
帰りに「ポールにも宜しくね」と、知らないであろうポール牧のポーズ&アクションで別れの挨拶をした。なんと彼女らは「あぁ、ポール牧ですね」と言ってアクションを返してくれたのであった。何なんだこの娘らは...。平成になって20年は経過していたはずだが...。
久しぶりに音楽に浸れた楽しい夜だったなぁ。
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