The Rolling Stones, Tom Waits に並んで、あるいはそれ以上に、幅広い音楽を聴くきっかけになったのがチャボである。
チャボを初めて観たのは学生の頃だから20年以上前の大阪でのRCサクセション。清志郎よりは、遠くに観えるチャボばかりを観ていた。そして麗蘭、これも大阪、麗蘭最初のツアー。異様なまでの衝撃を受けた。チャボのギターの凄さに叩きのめされた。その後、東京でたった一人のギター一本でのライブを数回、麗蘭、チャボバンド、清志郎とチャボの野音ライブ、と結構な回数観てきた。
今回はその中でもトップになるほどに良かった。「成長している」というのはチャボに失礼だが、ギターや歌に深みを増した60歳のチャボは断然魅力的でカッコ良かった。
前から右側二列目半の席、チャボから半径5メール以内。開演ギリギリに入ったのだが、運良く開いてた。地方ならではです ^^;
ナショナルリゾネーターギターを抱えて登場したチャボは、You Gatta Move を1コーラス唄って、(多分)アルバムには入っていない曲「I Was Born in 新宿」、1950年に新宿に生まれたチャボ自身のことを唄った歌で本編に突入。
チャボのリゾネーターギターのオープンコードスライドの演奏を初めて観た。良いな~、欲しくなったぞリゾネーターギター ^^;
全曲感想を書きたいのだが、それは止める。チャボのソロアルバムから麗蘭、チャボバンド、そしてRCサクセションから、更に新曲など幅広い選曲で堪能させて頂きました。ベースの早川、時には打ち込みのリズムを交えて、大幅にアレンジされた楽曲は面白かった。前半はJazzテイスト満載のアレンジ。勿論Bluesテイストは全編に渡り炸裂!! そして Rock'n Roll。中盤には早川のダブルベース(和製英語:ウッドベース)をバックにチャボオリジナル詩「本を読む男」のリーディング。
チャボのキャリアの集大成的な構成だったように思う。
Jazzアレンジ、というかJazzテイストの雰囲気は、今までのチャボのライブでは体験したことがなかった。チャボのキャリアがなせる音なのか 脱力した気持ちの良いサウンド だった。あの歳でも新たなテイストを生み出すチャボに脱帽です。大好きなRCアルバム Marvyからの「ギブソン」は、原曲の荒々しさからすっかり落ち着いた曲になってビックリ。
たった一人で、今回は早川のサポートがあったとしても、最少人数の構成で(今回も)3時間に及ぶパフォーマンスを飽きさせないミュージシャンは数少ないと思う。「I am here 俺はここにいるよ」とチャボはいつも語りかけているように思う。それは決して押しつけの主張ではない「チャボらしい」やり方で...。僕らをそれをしっかり受け止めなければならい。
あの日から1年。やはりRCサクセションの曲を演る前は、この話題に触れてしまう。気丈に振舞うチャボに胸は締め付けられる...。そして演った「君が僕を知っている」では、歌パートの半分を観客が歌う。多くの人たちが歌った、僕も歌った。
そして、涙がこぼれた...
「日本のミドルテンポの曲で最高の曲だ」と清志郎本人が言っていたそうだ。本当にそう思う。
なんとなく「ゆるくて」、なんとなく「幸せ」を感じるそんなライブだった。「ホーボーへ」というチャボの二枚目のソロアルバムの曲を演った、大好きな曲だ。そして新曲?「ホーボーレクイエム」(のようなタイトルだったはず...)も演った。60歳にして全国60箇所を巡るツアーならではのチャボの心境かもしれない。
「Chabo 5.18」はチャボ直筆とのこと、入場者全員に配られました。多分こういうことはチャボが率先してやってるんでしょうね。
60歳になっても彼は、誰が何と言おうとも
永遠のギター少年
です。照れくさい、使い古された表現だが、一番チャボにフィットする。
今度はいつ観れるだろうか。
Thank you, Chabo!! Happy 60!!
音楽はいい物ですね。
返信削除私はギターと言っても高中正義の方ですが
自分にフィッティングする音楽であればジャンルはありません。
高中をバックミュージックに峠を走ると
ヤバス。
私なら高中でなら快走できそうかも? ^^;
返信削除Zeppelinではオーバーラン確実っス。
いずれにしても音楽聴きながらの走行は私には無理っス。