2010年10月6日水曜日

Bagdad Cafe (1987 Movie)

1987年西ドイツ映画、パーシー・アドロン監督
原題:Out of Rosenheim
邦題:バグダッド・カフェ

バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]
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日本公開の1989年はミニシアターブームだったそうな。本作品はそれを代表する作品なんだそうな。天の邪鬼な僕はそんなことは知らず、社会人になったばかりの2,3年後に観た。

観たきっかけは忘れてしまったが、同じようにミニシアター系の範疇に入れられていたJim Jarmusch(ジム・ジャームッシュ)作品を観ていた流れで知ったのだと思う。でも、それだけが理由では無いはずだが...。

多分、「ロードムービー」という宣伝に釣られたと思う。大好きなのです「ロードムービー」って奴が。本作品を「ロードムービー」とすることに異論がファンもいるかもしれないが、そんなことはどうでもよろしい...。

そして主題歌 Calling You (コーリング・ユー)を聴いてしまったこと。映画の内容を知ってから聴くと、更に身震いする。音楽がこの映画を作ったのか、この映画があの音楽を作ったのか...。

Bagdad Cafe
Bagdad Cafe
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Various
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人類が永遠に残すべき楽曲の一つ」と僕は確信してます。

この映画を素晴らしくしている隠れた(ちっとも隠れていないけど...)要素は、全体的に黄色い映像、そしてJohann Sebastian Bach(ヨハン・ゼバスティアン・バッハ)なのである。今回で観るのは3回目にして、やっとバッハの良さに気づいた。

いえいえ、良さには気づいていたはず。というのもずっと前に、クラシック音楽とは程遠い僕が、ギターでバッハのある曲を懸命に練習したのは、この映画の影響。今回気づいたのは「何でバッハじゃなきゃダメだったのか」ということ。僕はクラシック音楽は無知なので、これ以上のコメント控えます。

また弾きたくなったぞ...。あの曲は大半が苦手な旋律。弾いてるのを本物?のクラシックギター奏者から聴かれてしまって「クラシック的な弾き方ではないね...」とコメントされた。それを聞いて「あぁ、やっぱりなぁ~」と自分でも思った。そんな僕でも、演奏中に非常に気持ち良く感じる瞬間を得られるのは、バッハの楽曲の素晴らしさ以外何物でもない。

数年前までの長きに渡って、お勧めの映画を聞かれた時は、ニューシネマパラダイス、パリテキサス、ベルリン天使の詩、そして「バグダッド・カフェ」と答えていた。「心が透明になる映画だよ」と言って会社の総務の子に教えたのは15年も前のこと。その子は「うん、本当に透明になったよ」と笑顔で応えてくれた。

ちょっと嫌なこと続きの週初め、観終わったのは深夜にも関わらず「心は透明」になりました。

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