2010年11月23日火曜日

An Evening with The Dixie Chicks

先日観たDixie Chicks の映画で、どうしても彼女らの演奏が観たくて。

評判に違わず良かった。アルバム HOME のお披露目ライブで、冒頭からアルバムの曲順どおりに演っています。

まだ出していないアルバムの曲をこれほどの完成度で演って、オーディエンスの絶大な反響を得る Dixie Chicks の凄さに驚きます。こんなことやれるバンドなんているだろうか? The Rolling Stones ですら無理です(そのような発言を当の Mick Jagger 本人がしてます)。例外は Bob Dylan ぐらいだろうか(笑)。彼の場合は、ある意味聴衆を裏切る行為を軽快にしながらファンはそれに追随していくので、Dixie Chicks のとは違うけどね。

ボーカルのナタリー・メインズの安定した歌唱力も凄いし、脇を固めるメンバーの演奏力も高い。そしてバックメンバーと一体になった演奏力は驚異的ですらある。カントリー、ブルーグラス系って、単なるロック系と比べてかなり高度な演奏ですもんね。

やっぱり弦楽器は良いです。多少なりとも自分が弦楽器を弾けることを喜ばしく思う。観てから直ぐにギターを手に取ったもんね。

アンコールの4曲 Wide Open Spaces, Cowboy Take Me Away, Goodbye Earl, Sin Wagon だけが既存アルバムから。さすがに、ここではオーディエンスは大盛り上がり。女性の比率が圧倒的に多いのですが、皆さん歌いまくりの大合唱。

驚くのは、ラスト二曲目の Goodbye Earl の盛り上がり。前回も書いたがこれは「家庭内暴力者の夫を殺害」する歌。これを観客の多くが唄いまくるなんて驚く。結局、単なる「殺人」という表層的な内容ではなく、そこに込められている本当の意味を皆分かっているのでしょうね。そしてそれを演っている Chicks のことも。それなのに、この何ヶ月後にあのような扱いをする聴衆って何だろうと、やっぱり思ってしまう。

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