2011年2月11日金曜日

カキ祭り2011

はいは~い、今年もやって来ましたよカキ祭り(ちなみに実際の「カキ祭り」は別に開催されています。これは、あくまでも私とヒロシだけの「お祭り」です)。とはいっても昨年から二度目。これは継続すべし、と心に決めています。今回のこのブログのミッションとして、カキの美味さとその大きさをお伝えできればと考えています(毎回同じになりそうなミッションだが...)。

本日は、絶好のカキ日和(曇り時々小雨、若干寒い、つまりバイク日和では無い)、去年同様ヒロシと二人で私のクルマでカキ小屋に向かう、午後1時。

先ずは、その大きさ。左の写真でご理解下さい...(スミマセン)。

いやいや、大きさは重要なのです。というのも今回のお店も、結局は去年と同じお店なのだが、当初は別の店にしようと、ここから結構な距離の店で、ソコソコ客の入りの良いお店に入った。しかし、店頭に並ぶカキが小さい... 明らかに去年のよりは小さい... その理由は今年のこの地域のカキ養殖の実態に関係があるが、それはここでは触れないことにする。

年末の忘年会で食べたというヒロシのレポート?によれば、小ぶりでな上に焼いても殻が開かない、美味しくはあるが去年のカキ祭りの味とは劣る、という貴重な情報を分析?して、去年と同じ店に行くことにした。そこでも小ぶりならば諦めもつく、という発想。更には、このお店は「道の駅」と「カキ小屋」の二股という姿勢には、カキに集中していないというマイナスイメージを払拭できないという、我々のわがままな思いもあったことをつけ加えておく。

結論から言えば、このチョイスは大正解であった。去年よりはカキ1袋の量は少ないが、大きさは十分に大きい。やはり何事も自分の嗜好に関することは、考えて選ぶという行為は大切です。そのことは次に、もしかしてその次かもしれないが、必ず活かされます。

さて、第一ラウンドの注文内容です。

カキ3袋、地元産5本入り大ソーセージ1袋、豚バラ1袋(10本入り?)

カキは一袋1,000円です。これはこの地域のどの店でもそうです。違いは一個の大きさ。何度も言うが、これ重要です。

更に今回は、地元の「竹崎カキ」と「大分カキ」があって、竹崎2袋、大分1袋購入して食べ比べしてみた。

こちらは、大分カキ。
磯の風味が強い、私が子どもの頃から覚えている所謂カキの独特の風味。身も大きくて美味しいです。
そしてこちらが、地元の竹崎カキ。去年を思い出させる身の大きさ、「うぅん、フォトジェニック!!」と思わず発するヒロシの気持ちが良く分かる逸品です。

お味は、ほど良い磯の味に甘さを感じる(この地域のカキは、本来は磯の風味はもっと弱いかも、今年の養殖事情がそうさせた?)。

軍配は、竹崎カキ。その後の追加カキ1袋のチョイスも、ヒロシと即決の合意で竹崎カキにしたことからもこの軍配は自明。とはいっても、大分カキも美味しいですからね。

こんな風に焼きます。去年と違うのは、バカみたいにジャンジャカとカキを網に乗せることなく、食べる分をじっくりと乗せていった。こうやって去年よりはもっと味を楽しんだ

ところが去年から学んでいないのは、カキの焼き方。ちゃっかり去年のブログに書いているのに忘れている。お店のお兄さんの「カキ焼きは初めてですか?」の助け舟に、カッチョ良く「経験してます!」と言い切ったのがアダになった。それは、最初はカキの平らな面を下にして焼くこと。写真のように、完全に反対にしてます...(泣)。

この焼き方を思い出させてくれたのが次に登場するオバサン。

今年の収穫はまだある。
これが最大の収穫だった。それは生で食するということ。但し、これを知ったのは本当に偶然。

ヒロシが殻が開かない焼いたカキを開けようとガンガン叩いていたのをたまたま見ていたお店のオバサンが、そのヒロシの行為を「カキ打ち」という生で食べようとしていた行為と勘違いして、公にはされていない?「カキ打ち」の道具を持ってきて、生での食べ方を教えてくれた。

訂正:
ガンガン叩いていたのは「生カキ」だったと後日ヒロシからコメントを頂きました。スミマセン、「カキ打ち」やってたのね、オバサンは「渡りに船」だったわけですね。

オバサンのセッカチな説明と、後で自分でやってみたことを総合すると、生の食べ方は次の通り。

1. 小ぶりのカキをチョイスすること
2. 貝柱を的確に切ってスムーズに殻を開けること。その方法は
貝柱がある側の殻の先を削り隙間を開け、そこにナイフ的な道具を挿入して貝柱を切る

ここからが、我々の洞察

3. 貝柱の位置は、平たい面を殻の外から見て向かって右側(写真の通り)
4. ポン酢を付けるのも悪くないがそのままの方が良い、レモンを付けると甘みが増してよりベター

そして、この教訓は焼きカキにも活かされたのであった。

写真のように貝柱に的確に命中させることにより、カキ汁をこぼすことなく殻を容易に開けることができるようになる。

更にこれが極めつけ!! 生で食べれるということは、今までのように半焼きのカキを食べることに躊躇が無くなったこと。バカバカしいようだが、「ちゃんと焼かないと(身体に)マズイだろう」という思いがどこかにあり、その結果、焼き過ぎてしまっていた。

言うなれば、壁を越えたのです(何の壁...?)。

あはは(笑)、違う違う。生でこれだけ美味しかったら

万が一お腹を壊したとしても後悔は無い

という開き直りでしょう。本当です、それほどまでに美味しかったのです。食べながら「食べてない人々よ、ゴメンナサイ」と思わず発してしまうほどです、本当です。

バカな僕らは生カキにレモンをつけて食べるのが、どこかヨーロッパ風に思えて、「ボーノ!ボーノ!」とイタリア人の真似をしてはしゃいでしまった。この有明海のような雰囲気が無くもない(どこが?)地中海あたりのカキもきっと美味しいことだろう、と何の根拠も無い想像をしてしまった。世界を巡る機会があれば、是非とも現地のカキを食べ比べてみたいものだ。

カキ以外にも美味しそうなものは沢山ある。有名な竹崎カニや、そのカニ飯、ホタテなどの貝、ヒロシも僕も愛するイカ、などなど。それらが絶対に美味しいことは分かっているが、断腸の思い出でカキのみに集中するのです(豚バラ、ソーセージは何故か例外...)。

そんな中、去年から気になっていた「ミル貝」。私は去年は見なかったのだが、今回は凝視した。その巨大さにビックリ。幼児の腕ほどもある、とは言い過ぎだが、「お前は一体何だ?」とミル貝に尋ねたくなるほどの風体。思わず指で突くと、チューチューと海水らしきものを吹き飛ばす始末。

これも例外的ながら、ヒロシと合意してミル貝を注文することにした。「あんなデカイ奴、この網で焼くにしろどうやって切ったら良いのか?」と困惑している僕らに、先ほどの「カキ打ち」オバサンがアドバイス、「刺身にしてもらえ、焼くのはもったいない」。

そのアドバイスに従い、離れた売店へ注文に向かうヒロシ。その間、私がオバサンにミル貝のデカさの疑問をぶつけてみると、大笑いされた...。調理すると普通の帆立貝ほどらしい...(笑) ヒロシと僕のバカな心配は何だったの(笑)

これが、ミル貝の刺身。あの巨大さの面影は全く無い。ますます分からないミル貝。

ではそのお味はといえば、想像以上に美味しい。イカを彷彿させるような触感と味は上品でさえある。

ちなみにこのレモンが、カキを生で食する際に大いに役立ったのであった。

ということで、これが完食したカキ4袋の殻の残骸。バケツ一杯分です。食べ始めの時間は3時前だったと思うが、食べ終わりはちょうど夕方5時。お会計は一人4,000円以下、休日のお昼と晩ご飯兼用にしても、十分に安い

そういえばあのオバサンも言ってたけど、時期的には今頃のシーズン終盤がカキは美味しいようです。

PS
万が一、お腹を壊したら正直にこのブログで報告いたします。ちなみに食後7時間後の現在、その兆候はゼロで、むしろ満腹感、充実感が継続中。

4 件のコメント:

  1. ガンガンしてたのは、生牡蠣です。
    お腹はだいじょうぶです。ただし、ほかのお店、その時期など、生食には注意注意!よいこはまねしないでね!

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  2. 誤認識、失礼しました。本文訂正文を入れました。
    こちらもお腹は大丈夫です。オトナの楽しみだったね。

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  3. 羨ましい  の一言です。でも壁を越える ってわかります。私はカキ好きの友達と「いつかあたってみたいよね、カキ好きとしては」って真面目に話しています。
    知り合いに元板前がいるので、一緒に築地で生カキを仕入れパーティーしたのですが、北海道昆布森産がミルキーでした。でも築地でもひとつ300円くらい。一袋1000円って、、すごいですね。来年こそ!

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  4. なるほど北海道産も良さそうですね。どうやらこちらは築地価格の1/4以下ですね。
    ご一緒できるのを楽しみしております。

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