2011年2月19日土曜日

Bring On The Night

1986年(収録 29 May 1985 - 23 December 1985 in Paris, Rome and Arnhem)

ここ数週間、Sting, The Police 祭りのようで、ずっと聴いている。

ブリング・オン・ザ・ナイト [DVD]
ブリング・オン・ザ・ナイト [DVD]
ユニバーサル インターナショナル (2013-06-19)

スティングの最初のアルバム "Dream of the Blue Turtles" の発売は僕が中学生の頃だった。当時はMTV全盛の頃で、ようやく洋楽を聴き慣れた頃。所謂「バブリー」(と思ってるのは俺だけ?)な音楽が全盛だった頃、ちょっとだけ流行の音楽にも触れたが直ぐに飽きた、そんな時期だった、スティング "If You Love Somebody Set Them Free" のプロモーションビデオを観たのは。

誰だ、この人は? 兄貴のカセットテープ(「白いレガッタ」)の存在で、ビミョウに The Police は知っていたが、この時は The Police とスティングは一致していなかった。

そのビデオはとにかくカッコ良かった。チャラチャラしたその他のMTV連中?とは何かが違うと感じ取った。直ぐに "Dream of the Blue Turtles" のLPレコードを買った。2,500円(だったかな?)は当時のお小遣いでは安い値段ではなかったが、何の躊躇も無かった。

ブルー・タートルの夢(紙ジャケット仕様)
ユニバーサルインターナショナル (2010-04-01)

このアルバムはムチャクチャ聴いた。聴けば聴くほどにのめり込んだ。このアルバムは、当時のとある音楽雑誌で スルメのようなアルバム と評されていた。まさにその通りで「噛めば噛むほど味が出る」アルバムであった。

大学生になり、スティング初来日(だと思う)公演に行った。場所は甲子園で二日間連続で行った。同じ軽音楽部のベース担当(オオモリ)の実家が神戸だったので、彼の家に一泊して一緒に行った。

ところが、公演内容にはちょっとガッカリした。この公演は二作目のアルバム "Nothing Like The Sun" のツアーであった。期待していたのは、この映画のような "Dream of the Blue Turtles" の内容であったから...。

さて、この映画。冒頭の記者会見でスティングは、 The Beatles の "Let It Be" や The Bandの "Last Waltz" を引き合いに出して、「バンドの解散の映画はあるが、誕生の映画 は無い。それを作る」と話していた(字幕、吹き替え無しだから細かい表現は聞き取れなかったが...)。その通りで、映画の前半はリハーサル模様が大半。新しいバンドの誕生、新しいツアーに向けたミュージシャンの模様が非常に興味深い。そして、スティングの才能には言葉が無い...。

バックミュージシャンにはサキソフォンのブランフォード・マルサリスがいるのは知っていたが、今の The Rolling Stones のベースであるダリル・ジョーンズもいたね、知らなかった...。キーボードの人も別のバンド見たことがある。皆さん恐らく、所謂「Jazz畑」のミュージシャンのようで、演奏は非常に 高度でクール 。

そして公演の模様。一曲目は何と "Shadows in the Rain" という "Dream of the Blue Turtles" では僕が一番好きな曲!DVDで観ても(聴いても)鳥肌が立つ その演奏は、今体感しても素晴らしい。今では聴きたくもない多くのMTV世代の音楽だが、やはりスティングだけは違ったのは20数年経って確信に変わった。

スティングの奥さんの出産シーンで流れる曲 "Russians" のフレーズ

I hope the Russians Love their children ,too

「なんか凄いなぁ~」と思いながら見入ってしまった。そして出産に立ち会うスティングの涙...。

実は、スティングのアルバムは、三作目から聴かなくなった。理由はテイストが 大人過ぎる、落ち着き過ぎる だったと思う。今ではちゃんと聴けるように思う。それでもやはり僕が好きなスティングは、どんなに彼が年齢を重ねようとも、あの スティングジャンプ をするノリのスティングなのです。

近年のThe Police の再活動は、他の再結成連中とは、何かが違うように思うのは僕だけだろうか。不適切な表現だが、「真面目」にやっていると思う。音だけを聴いたが、懐メロではなく、今の The Police になっていると思う。近いうちに映像を観ようと思う。

2 件のコメント:

  1. 私もスティングは大好きでした。Straight To My Heart とEnglishman In New York が特に好きでした。高校1年から聞き始め、学生の頃九州で公演(ソウル・ケージだったかな)があるということでチケットを取りました。しかし公演前日に本人風邪の為中止と発表されて行き損ねました。。。
    アルバムは何枚も買いました。Nothing Like The Sun のスペイン語版ナサーダ・コモ・エル・ソルも持っていましたが、今はどこかにしまいこんでしまい、分からなくなりました。実家で探してみようと思います。 XJR

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  2. XJRさん
    Englishman in New York は名曲ですね。多くの人にカバーされていますが、原曲が良いのでどれも素晴らしい出来です。
    公演キャンセルはショックでしたね。ライブは格別ですからね。
    LPレコードは私も実家に置いてますが、思い出があり過ぎて捨てられませんね。

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