2011年3月6日日曜日

Down By Law (1986 US Movie)

監督:Jim Jarmusch
邦題:ダウン・バイ・ロー

Permanent Vacation, Stranger Than Paradise に続く本作品、三本から一本を選ぶとすればやはりこの作品を挙げたい。

これら三作品ともに同じ頃にかなり以前だが一度観ている。そして、タイトルの意味に興味があったが分からないでいた。今回全て分かってほくそ笑んでいる。


この "down by law" は、どうやらスラングで、しかもアメリカの刑務所内のスラングらしい。意味は「仲の良い兄弟のような間柄」とのこと。多分間違っていると思うが、語源を想像すると「法律という(訳が分からんシロモノ)によって、ここに放り込まれた同士」という感じだろうか?誤解のような気もするが、悪くない解釈だと思う。

タイトルの意味を知ると益々この映画への想いが深まる。Tom Waits, John Lurie, Roberto Benigni の三人をずっと観ていたい作品。

I scream, You scream, We all scream for ice cream

これは、刑務所のハイライトシーン。言葉自体に意味は無い、でも面白い。

Roberto Benigni 演じる Bob はイタリア人で英語が変、その彼が発する台詞がこの映画を益々面白くさせる。好きな場面は、逃亡中に John LurieTom Waits が仲たがいして一人残された Roberto Benigni が捕まえたウサギを調理しながら、ウサギの調理が上手かった母親の想い出を語るシーン。彼が牧師を笑い死にさせた Night on Earth の場面を思い出した。そしてウサギの匂いに誘われて戻った John LurieTom Waits を温かく迎える Roberto 、「タイヤみたいな味だ」と言ってウサギをほおばる Tom Waits 

逆境の中にも笑いはあるし、逆境の中にこそ笑いはあるのかもしれないし、逆境の中でこそ笑わないとね。

2 件のコメント:

  1. ユーモアとは、にもかかわらず笑うことである

    というドイツのことわざがありますよね。なるほどです。私はチャップリンの

    a day without laughter is a wasted day

    という言葉が好きです。

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  2. mochizoさん
    ユーモアとギャグは違うと思っています。

    日々笑えることは大切です、自分自身のことも笑い飛ばすようにしてます。

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