2015年6月18日木曜日

Naked Statistics: Stripping the Dread from the Data by Charles Wheelan

数年前に「統計学の入門書のオススメ」と尋ねられたら、鳥居泰彦著「はじめての統計学」を挙げたかもしれない。ところが、データ分析を学ぶうちに答えは変わった。「統計学という学問の基礎としてならオススメ」という注釈付きになった。「決して実践的でない」とまでは言わないが、あくまでも「教育現場からの基礎的な統計学」。

Naked Statistics: Stripping the Dread from the Data
W. W. Norton & Company (2012-12-31)

データ分析を学ぶ過程で、Charles Wheelan 著の Naked Statistics: Stripping the Dread from the Data を読むと、本書が最も好きな「統計学の本」であり「データ分析の本」の一冊となった。

すでに本書について、以下のように多くを投稿していたので、先月読み終えた後も、全体的な感想を投稿した気になっていた。

これらの投稿を振り返ると、それまで統計学やデータ分析で学んだエッセンスを再度確認していることが分かる。本当に基本的なことばかりで、本書を読むまでは、分かっていた気になっていた、と改めて気付かされた。

本書の特徴として、教科書的な統計学本にはない、また日本の「誰それにも分かる統計学」という説明不足の統計学本とは全く違うところにある。そして

統計学のエッセンス
現実出来事と統計学を結びつけて
丁寧に
想像力豊かに
ユーモアたっぷりに
語りかけている

ところにある。

そんな特徴のおかげで、本当に深く統計学のエッセンスを理解できることができた。


原書で読もう

本書は、技術本では最初に読んだ電子本となった。特に電子本のファンではないが、技術本は電子版の方が便利な面が多い。頻繁に参照するし、メモを書き込みたくなる。

本書の日本語版があるかは知らないが、あっても興味はない。

それに現代では、本気で統計学やデータ分析を学ぼうとする人なら、技術本の良書は、英文であっても手に取るだろう。そうとう昔、私でさえ、日本に TCP/IP の良書がなかった頃、O'ReillyTCP/IP Network Administration を原書で手に入れた。サラサラとは読めなかったが、技術本なのでジックリ理解しながら読んだ。そのためか、今になっても有効なネットワークの知識の多くを、この本から得られた

文学書や小説と違って、技術本は原書の方が読みやすいとも言える。それは、数学は英文の方が理解しやすいことと同様。それに良書である確率は、日本語より英文の方が圧倒的に高い。

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