シーズン2はシーズン1以上に「群像劇」が増したようで、シーズン2だけを見ると主人公が Piper かどうか分からないほどに、他のキャラクターが奮闘している。
好きな登場人物は上げたらキリがない、シーズン1からの人たちは相変わらず面白し、更に「濃くなった」感じもする。
そんな中、シーズン2から登場する Brook Soso は楽しい。刑務所の環境を改善するために一人始めた hunger strike の行方は異様に面白い。Occupy Wall Street のジェスチャーを導入、Lisa Loeb の "Stay" を囚人らと合唱の場面は笑えるような泣けるような...(笑)
その hunger strike やシーズン2の 痛快な結末 はここには書かないが、多くの人が好きなキャラクターたちは「生き残った」感じです。この番組がフィクションだとしても、そこにエンターテインメントと「愛」が感じられる。
本ドラマの面白さは、キャスティングの素晴らしさの前に脚本の凄さにある。ここでも何度も書いているが、脚本あってこそのドラマなのだ。英語のため全ての台詞を聞き取れていないが、魅力的な台詞は挙げたらきりがないほど。日本語字幕版があるそうだが、この畳み掛けるような台詞の字幕化は大変だろうな(遠慮したい仕事だ...)。
そして、先の Lisa Loeb の選曲もそうだが、本ドラマで使われる音楽の選曲も良い。Tom Waits の Come Up to The House が非常に効果的に使われていたのが印象深い。音楽のセンスには、それ以上のものがあると思う。私の好きな作家や著名人は、往々にして良い音楽のセンスを持っている。そこには単なる偶然ではない何かがある。
タブーなんて無いドラマ
さて、前回は「I look like Michael Jackson」を取り上げたが、今回は更に面白い2つの場面をシーズン2から紹介。
第5話から。
I am a sexual Steve Jobs.
こんな風にこの番組では、固有名詞が出まくりで、そこに異様なリアリティがある。日本では幼稚な「自己規制」のため決してやらないことのオンパレードだ。こんな風な場面を見ると、米国ではそれらの固有名詞がどう解釈されているのかとても良く分かる。
第6話から。
これは、英語字幕を読む前、瞬時に大爆笑してしまった。刑務所勤務の部下が、バンドでベースを弾く上司の風貌を見て、本人に向かって
the gay Edge(ゲイの The Edge)
と発したのだ(笑)
そう発した本人が、大笑いしてます。誰が the gay Edge かは愚問でしょう(笑)
本番組は「性的表現」が少なくはない。もしかして「同性愛を賞賛」と解釈する人もいるかもしれない。
しかし、それは全くお門違いで、現代アメリカ社会の現実とする方が自然だ。むしろ、そんな現実が生じる背景を、このドラマは丁寧に、そしてユーモアたっぷりに描いている。
このドラマを楽しむ人は「同性愛反対」と安易に口にしないと思う。そんなドラマなのだ。そして、同性愛だけじゃなく、服役の背景にあるドラマを一つ一つ丁寧に描いている。「描いていないタブーなんて無い」感じだ。
「同性愛」で思い出した、第2話から。
このドラマが描くのは「女性のゲイ」だけじゃない。こんなシーン、日本のメディアではまずお目にかかることはない。私の普段の生活でもね(100%お目にかかりたくないけどね...)。
この二人が a gay bathhouse に来た理由が可笑しい。
「グルーポン」だって(笑)
シーズン2で登場する「男のゲイ」の話はこれだけじゃないけどね(大笑)
さて、どんな法治国家であったとしても、「何が正しい」のかどうか「真の意味」では判断できない。法も人間が作った「便宜的なもの」である以上、そこには「治まらない真実」もあるとするのが自然だ。
今月からシーズン3が始まるそうだ。再び「リアリティ」を描いてくれることだろう。ユーモアたっぷりに。






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