2015年10月27日火曜日

ベイズの基礎:課題20-4 Clinical Trial(ノーブラ万歳?)

Controlled Experiment3原則 からの続き。


Activity 20-4: AZT and Pregnancy (cont.)

課題:"AZT" という薬が、HIV陽性の妊娠中の女性が、HIV陽性の子どもを出産する確率を減らすかどうか実験する。

この課題では「controlled experiment の3原則」の comparison, randomization, blindness を満たす実験方法を説明せよ、とある。ある程度は考えられたが、回答に自信がなさ過ぎるので割愛することにした。単純に「比較」などを実施できる実験ではないのだ。

その代わりに、本書が示すポイント引用する(訳は意訳&要約)です。
In the context of medical studies, controlled experiments such as the AZT study which randomly assign subjects to a treatment are called clinical trials. Many medical issues do not lend themselves to such studies, however, so researchers must resort to observational studies. Three types of observational studies are often used in medical contexts: 
この課題のような実験を "clinical trials" と呼ぶ。実験者は "observational studies" に頼るしかない場合もある。以下に、医療分野で頻繁に使われる "observational studies" の 3タイプを示す。
case-control studies:その病気の患者とそうでない患者を被験者として、彼らが過去にある特定の処置を受けたか否かを調べる。 
cohort studies:ある特定の処置を受けた人と受けなかった人を追跡調査して将来の病気の発生の有無を見る。 
cross-sectional studies:無作為抽出した被験者を 2 変数(この場合「病気の有無」「処置を受けたか否か」)で分類する。

暴かれる不都合な真実

これでトピック20を終わる。20-17まである課題の多くを取り上げなかったが、興味深い課題であるのは間違いない。ただ、課題に必要な要素は同じだ。

このトピック20 の内容は、「データ分析とは何か」という、私が常に抱いている疑問に直結する。「データ分析とは非独立性の分析」に書いたように、無関係な(独立な)説明変数と非説明変数ではデータ分析にはならないのだ。

blindnessdouble-blind が必要なのは、プラシーボ効果や実験者の「思い込み(偏見)を可能な限り排除する手法である。また、その必要性は、それほどまでに人間の判断は 感情に左右されてしまうことを意味する。薬や処置の効果が、感情に左右されるものであってはならないのは言うまでもない。

近年「増えたなぁ」と思うのは、様々な分析や調査で、過去に信じられたことが否定されること。一つだけ上げようと考えたが、先日の「バイリンガルニュース」で取り上げられた「ノーブラ万歳」について。
こんな発表をしたのは、フランス東部・ブザンソン大学病院のジャン・ドニ・ルイヨン教授。ロイター通信や米CBSニュース電子版など複数の海外メディアによると、ルイヨン教授が18~35歳の女性330人を対象に15年間実施した調査に基づき、ブラジャーの着用で胸を支える細胞の成長が阻害されて筋力が徐々に低下してしまうことが分かったという。

一方、ブラジャーを使わなかった被験者は、胸筋の発育が着用者に比べて数値面で好結果が出たようだ。調査に協力した28歳の女性は、「ブラジャーを2年間つけなかったら呼吸が楽になり、背筋が伸びて背中の痛みが少なくなった」とその「効果」を語っている。

ただしルイヨン教授は「すべての女性がブラジャーを着けない方がいい、と言い切れるわけではない」とも話している。調査対象の年齢が限定的なのも理由のひとつで、この結果だけで「ブラ不要論」を主張するのは難しそうだと教授本人も認めている。


下着メーカーは否定するだろうね。でも、否定するなら根拠となるデータを示さないとね。
今朝、BBC と ABC の Podcast で「食品加工肉、ガン発生率」という話題を聞いた。こんな風な調査結果、最近やっぱり多いよね。(肉の加工食品過剰摂取「がんのリスク高める」by NHK)

私は男でブラは必要ないが(何言ってるんだ俺...)、この実験結果には納得する。何らかの理由でブラが効果的な人もいるだろうが、大半の人には不要ではなかろうか。ここではファッション性は考慮しない、つまり見た目の良し悪しは健康とは無関係だから。注目すべきは「ブラ着用の健康被害」なのだ。

気になる野郎もいるかもしれないでので、一応書きますが、私は女性がブラをしてるか否かを意識したことは一切ありません。また、意識したとしても、未着用か否かの判別はできません。「寄せて持ち上げる」という「ブツ」を目の当たりで見せられた時には、驚きのあまり「あぁ、こりゃ分からんわ、ボリュームアップに見えるね」と本人に言ってしまったほど。相手は「そうやろ?」と。

ある産業の継続のためには、健康被害に目をそらす

て変ですよね。

消費者に選択肢がある限り、我々がそんな製品やサービスには「No」と発するべきなのだ。「消費者保護法」とかあるけど、あの手この手のビジネス行為を縛るものではないし、消費者の選択する能力を向上させるものでもない。結局は、個人が「No」と発するしかないのだ。

私が願う「消費者保護」とは、製品の効果や効能を、第三者が検証可能なデータを提供すること。「課題20-1 Controlled Experiment の重要性」にも書いたように「統計的認証済み効能」マークのようなものが必要なのだ。

それを抜きに、神頼みの如く「安心安全」を連呼しても、政府や企業は神様ではないので、消費者に降りかかる不幸は自分自身で回避するのが賢明なのだ。

課題21-1 どちらの薬が効果的? に続く。

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