追記2015年10月29日:投稿後に2日経ってもスッキリはしないが、この Yamaha のプロジェクトを知って少しは気が和んだ。
事実関係もハッキリしないし、そもそもハッキリする問題なのか分からない。渦中の人が Valentino Rossi でなかったとしても難しい問題だと思う。とはいえ、Rossi だからこそ問題がややここしくなっている風でもある。
「10年で最高のレース」だった前回のGPに反して、これままで「後味最悪」のレースとなった今回のことは、「事実関係がハッキリするまで書くのは控える」と思っていた。それほどまでに「嫌」なことなのだ。
とはいえ、昨日は仕事しながら、半ば「このレースのことを書くべきか否か」をずっと考えていたような気がする。書くとしても、無責任で適当なコメントはしたくないと思い悩んだ。大袈裟に聞こえるかもしれないが、本当にそう思った。
ただ、「逃げるのは嫌」なのと、このモヤモヤ感を多少なりともスッキリさせるには「書くしかない」と思って書き始めた次第(この時点ではそうだが、とりとめのない内容になれば止める)。
注意:この投稿の概ねは昨夜書いたのだが、「一晩寝かせよう」ということになった。
足らない情報(日本は Rossi 批判?)
先ず、レース直後に読んだ記事を列挙する
#SepangClash: Race Direction verdict on Rossi & Marquez
#SepangClash: Rossi reacts
#SepangClash: Marquez reacts
#SepangClash: Jarvis reacts
意図的に記事を選んだ訳ではなく、単に目に入った順に読んだだけ。Race Direction の反応、Rossi のコメント、Marquez のコメント、Yamaha マネージャーのコメント。
レース翌日に読んだ次の3つは「ITATWAGP」の人が翻訳した情報(元ソースはイタリヤ語?なのでお世話になりました)
ロレンソ2位『ロッシに対する敬意は失せた』2015セパンGP
ペドロサ優勝『ロッシは会見で話すべき』2015セパンGP
マルケス転倒『ロッシはコントロールを失ってる』2015セパンGP
この他にも、日本人によるツイートも読んだが、申し訳ないが「雑音」でしかなかった。
「雑音」としたのは、レースインシデントとされた点だけを見て発する「つぶやき」が多すぎるのだ。要は「蹴った」という見方のみの判断。アンチ Rossiや、Rossi ファンの玉石混交で、読むに値するものはなく「ノイズ」と判断した(一時の感情の「つぶやき」で判断しちゃダメよね?)。
時差の関係か、日本語の投稿では「Rossi 批判」が大勢を占めてるよう見えた。Race Direction の判断も出ているし、Yamaha 側の反論も却下されたので、そうなるのは仕方がないのか?「多勢に無勢」てこと? 「空気を読んでる」てこと?(読むなよな、空気なんてさ...泣)
一応、先に書いておく。私は Valentino Rossi の方が Marc Marquez より好きだが、どちらのアンチでもない。Marquez の才能は認めているし、彼がリタイヤしたのは残念に思っている。私は「リタイヤ無しのレース」を常に願っているし、転倒シーンを楽しむ嗜好はない。
「Rossi 批判」の「多さ」に疑問を持った理由は、もう10 以上回は観た Marquez と Rossi の接触 & Marquez 転倒シーンへの疑問。「蹴ったように見える」かもしれないが、その前に Marquez が「接触した」風に見えるし、Rossi は「蹴ったではなく振りほどいた」程度にしか見えなかったのだ。
Rossi は「蹴ってない」と主張、Marquez は「蹴った」と主張。映像の角度によっては「蹴った」風に見えるが「振りほどいた」風にも見える。更に、Rossi の発言で納得するのは
Also if you give a kick to a MotoGP™ bike, it don’t crash.
私もそう思うけどね。
では何故、仮に「蹴っていないとして」転倒に至ったのか? 仮説だが、Marquez が転倒ギリギリで攻めてきて、先に接触した(と見える)Marquez が Rossi の「振りほどき」により転倒した、というもの。「蹴った」でなく「振りほどいた」行為で転倒する攻め方てどうなの?ということ。
この事件の前には知らなかったが、「Marquez が Lorenzo をバックアップしている」と Rossi が発したそうだ。そういえば、前レース直後、Rossi が Marquez に詰め寄り、なんらかのクレームをしていた姿を覚えている。今回のレースの Free Practice でも Rossi の Marquez に対する苛立ちは映像で見れる。
そんな経緯を知ると、今レースの見方は変わってくる。
冷静?な海外の評価
海外のコメントが現れだした昨日の午後過ぎ、目立つのは「Rossi 支援」のもの。恐らく Race Direction の結果を受けて、冷静な判断をしようという動きにも見える。私が感じた日本人の反応と逆だ。もちろん「海外の熱狂的な Rossi ファン」の行動も含まれるだろうが。
次の動画は、今レースでの Rossi と Marquez の「バトルシーン」、「Marquez の攻めすぎ」を指摘している。
Marquez と同じスペインライダーの Lorenzo と Pedrosa のコメントは「Rossi 批判」だった。特に Lorenzo のは辛辣。表彰台後の(Rossi との?)写真撮影を辞退したのも明らかな「Rossi 批判」(Lorenzo ファンには申し訳ないが「大人気ない」気がする行為...)。彼は「今回の事件で Rossi はポイント 0 にすべき」と自説を主張。Pedrosa は Lorenzo より冷静なコメントだが「Rossi 支持」では勿論ない。
「Marquez, Lorenzo, Pedrosa はスペイン人だから」という理由は想像したくないが、スペイン以外の他のライダーや関係者のコメントがもっと欲しいが、見つけられていない。
無視して欲しかった Rossi
基本的な Rossi の主張は
Marquez が Lorenzo のシーズンチャンピオンをバックアップして、Rossi の走りを邪魔している
ということ。しかし気になるのは、これがレース規則として容認されるのかということ。私は「容認される」と思っている。ただし、レース規則に反するアグレッシブな妨害はもちろんダメ。
シーズンチャンピオンに拘る Rossi の気持ちは分かるが、Marquez の行為が結果的(or 感情的)に Lorenzo を支援するものであったとしても、そんな Marquez は無視して欲しかった。「蹴った蹴らない」の議論ではなくて、問題の本質が「Marquez の妨害」にあるのなら、その旨を Race Direction に調査依頼するべきだと思う。
「Lorenzo を Marquez はバックアップしている」と発した記者会見も正直よろしくない。もしかして Race Direction も対処してくれないから、記者会見を利用して世間を見方につけようとの Rossi の意図もあったかもしれない。それでも「なんかヤダな」という感じ。
とはいえ、シーズンチャンピオンの重さは、当事者ほどには分からない「傍観者」だからこんなことを言えるのかもしれない。
誤解を招くが、最高速 350km/h の戦いに「友情」とか「馴れ合い」は似合わない。ルールに即したスポーツマンシップも良いが、感情むき出しの「ガッツリした戦い」があって当然なのだ。
「Rossi に対する敬意が失せた」とか発する人がいるけど、「ふぅ〜ん」という感じだ。そんな簡単に失せる敬意は「敬意じゃないんでは?」と思う。世界最速のレース中に、敬意も何も無いような気がするけどね...。
この場面は、印象的だった。Marquez をかわした直後の Rossi、そして(憶測だけど)「やってられんわ」と左手を挙げる Rossi 。
そして、次の周回で問題の「事故」が発生。
「ルールの範囲内」
昨夜、再度このレースを観た。
Marquez の Rossi のかわし方と、Rossi の Marquez のかわし方を、このレースだけで比較すると、Marquze の方がアグレッシブなように見える。単純に、かわす時点のお互いの距離を測ると、Marquez が明らかに近い。
だから「Marquez はダメ」と言うつもりはない。それが「彼のスタイル」なら仕方がない。しかしそのスタイルゆえに、Rossi を含め他のライダーに「誤解」を与える可能性もある。そして、物理的な障害を与えることもある。
この二人の接戦を観ながら不思議に思ったことがある。Rossi と Marquez のバトルの間、先を行く Lorenzo の差は確実に広がっていったこと。「これだけのバトルなのに、何故に Lorenzo との差が広がるのか?」は疑問だった。Rossi の主張のように「Marquez が意図的にペースを落としてる」という判断もできなくはない気がする。
先に紹介した Pedrosa の会見のコメントがとても冷静。
「最後の操縦は…イン側にいる方は好きなように膨らむことができるでしょ…イン側のライダーがラインを決めるものだから。つまり通常、アウト側にいる方はアクセルを閉じるもんなんですよ…でも今回の場合、スピードが随分と遅いんですよね。マルクはそれが分かっていて、ヴァレンティーノがコーナーを回るのを待ってアクセルを完全に閉じている。そうしたら、ヴァレンティーノが動いたのが見えて、マルクが転倒し…もう一度、映像を見たいんですけどね。なぜ(ヴァレンティーノの)足が動いたのかが分からないし、マルクの転倒についても分からない。本当に残念です。」
今日、Race Director の Mike Webb の別のコメントを読んだ。要約の意訳を付けた。
Despite what Marquez said we think he was deliberately trying to affect the pace of Valentino. However he didn't actually break any rules. Whatever we think about the spirit of the championship, according to the rule book he didn't make contact. His passes were clean. He rode within the rules.
Marquez の発言に関わらず、彼は意図的に Rossi のペースに影響を与えようとした。しかし、彼はルールの範囲内の走りをしたのも事実。
これもレースなのだろう。結果的に Marquez が「意図的にペースを乱した」としても、Race Director の言うように「ルールの範囲内」である限り、Marquez の行動は容認される。
やっぱり Rossi は Marquez の行為を「無視する」べきだったのだ。
2週間後の今季最終レース、Rossi はペナルティのため最後尾からのスタート。記事によれば、Rossi は次の最終戦の欠場も考えてるとのこと。
“Maybe I won’t even start [at Valencia], I need to decide,” Rossi told the media in his post-race briefing in Malaysia. “It’s an unfair penalty because I didn’t want to make [Marquez] fall. “I repeat myself; I’m sorry he crashed because I just wanted to annoy him.
彼の欠場は願っていません、恐らく誰もが。複雑な心境は察しますが「走ってこそのライダー」です。私が期待するのは「面白いレース」だけ、誰もがそうでしょう。「年間チャンピオンが誰か」は所詮、結果でしかない。
PS
投稿後に見つけた Rossi のツイートによれば、次戦は参加するようでホッとしてます。




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