2016年3月3日木曜日

Why Do People Keep Having Children?:子供を持つ訳

今回の Freakonomics Radio は Why Do People Keep Having Children? 「なぜ人は子供を持つのか?」。この疑問は「当たり前でしょ」という単純に答えられるものではない。

Now, among population scholars, there’s a famous saying: “development is the best contraceptive” – that is, as countries get richer, their population growth tends to slow. 
人口学者の間で有名な、"development is the best contraceptive"「(社会の)発展は最高の避妊薬」。つまり、国が豊かになるほど、人口増加のペースは遅くなる。 

この記事で改めて気づいたのは、過去に出生率が高かった、所謂「発展途上国」の出生率が軒並み低下していること。医療の発展などで、乳幼児の死亡率が減ったのも原因だが、面白いのは

テレビの普及と反比例して出生率が低下

というもの。テレビが家庭から「夫婦間のロマンチックな雰囲気」を台無しにするという説も有効かもしれない(笑)。まぁ、確率的には低いが、その背景にある「発展」という要因には納得する。

DUBNER: So this leads us to a future that doesn’t resemble at all the future that was predicted by demographers not even that long ago — 20 years ago. 
人口統計学者が20年前に予測したのとは全く似ていない将来に向かっている。

社会の授業で「人口爆発」という「人口問題」を習った。「問題がなくなった」とは思わないが、当時の予測は外れているようだ。余談だが「学校の社会の授業」て何だろうね。「社会を教える」て...。もっと授業時間は減らすべきじゃね?(笑)

DUBNER: So the U.N. is currently projecting that the global population will peak at around 8.3 billion in 2050 and then fall to less than the current 7.2 billion population by 2100. 
国連の現在の見積もりによれば、世界の人口は 2050 年をピークに 83 億人、その後下落して 2100 年までに 72 億人以下としている。

予測は外れるものだが、この手の予測は今後は精度が高まるかもしれない。データ収集と分析方法が過去とは比較にならないからだ。まぁ、それでも「なぜ子供を持つのか?」の疑問が明らかにならない限り、人口予測は依然として難しい。

重要なのは予測精度の向上

DUBNER: You know, when people listen to economists, they hear two things that to me at least, sound kind of contradictory. One is if you don’t have enough people being born in a given place you’re in economic trouble, because there won’t be enough young workers to shore up the economy, and the older retiring workers and so on. But you also hear, if you have too many people born in a given place, you know, there won’t be enough jobs and funds for those people and everyone in that place will suffer. 
経済学者の意見で、少なくとも私には矛盾する二つのことがある。ある地域に十分な人口がいなければ、経済的な問題に見舞われる。なぜなら、経済をテコ入れする若い労働者が不足するから。しかし、同時に聞くのは、ある地域で人口が多すぎると、十分な仕事や資金が人々に行き渡らず、苦しむ状況になるだろうというもの。

経済学の思考は好きな方だが、経済学者の主張には理解できないものもある。何らかの数字を持ち出してはいるが、それは概ね予想だ。そもそも経済に関することが、予測や予想ができるものか不明だ。可能であれば、もっと統計学的な予測を期待するが、あまり聞いたことはない。

ロボットの登場により「職が奪われる」と騒ぐ輩もいるが、単純すぎて面白くない。例えば、ロボットの発展で「新たな職が生まれる」「仕事そのものの意味が変わる」「ロボットができないヒトの行為の価値が向上」とかのドラスティックなアイデアを知りたいのに

未来は過去の焼き直し

を前提とした主張には「だから何だよ」としかならない。

この記事で「子供をもつ理由」は明らかにはなっていない。しかし、「自然災害で子供を亡くした家族のその後」など、今後の予測に役立つ調査結果は興味深い。

「そんな調査が何の役に立つの?」というのは愚問だ。将来予測は常に重要で、その予測精度を向上させる努力は惜しむべきではない。「未来は過去の焼き直し」でないとしても。

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