脚本:中村義洋、鈴木謙一
原作:伊坂幸太郎
原書を読んで、すぐに映画版を無性に見たくなった。「どうやって映像化したのか」が最大の興味だった。原作は、小説だからこそ可能なトリックに思えたからだ。そして、脚色具合にも注目したかった。
今週末にでも見よう、としていた矢先、兄からメールが来た
昨日、「フィッシュストーリー」と「ポテチ」と「アヒルと鴨のコインロッカー」のDVDを送った。
スゲェ絶妙のタイミング!
上手く作ってあった。映画の方がいいかもしれない。
とまで言われたら俄然「見たい度」は急上昇。
DVD の到着は、週末には間に合わなかったが、本日早めに仕事を切り上げて観ることにした。こんな日に限って、客先への対応があったりもしたが、何とか片付いて、気合い入れて「一人上映会」を開始した。
作品は、期待以上の出来だった。
麗子さんは期待しない方がいい。
という兄の見解をよそに、大塚寧々の麗子さんは意外と悪くなかった。というか、この作品を厳しい目で批判することがどうしてもできなかった。「日本人の英語発音」でさえ許してしまう。
その理由は、好きな原作であるからじゃない。私が思う原作のメッセージが、ちゃんと網羅されていることに、好感を持ったからかもしれない。閉じ込めた「神様の歌」が "Like a Rolling Stone" でなかったのでさえ、許してしまう。
「"Like a Rolling Stone" ではないのは、JASRAC のせいだ」との思いも頭をよぎったが、そんな嫌な気分も吹き飛ばす素晴らしい脚色だった。
「助けられる人は助けたい」
「俺もそう思う」
これがなかったら評価はガタ落ちだったが、そうはならなかった。
原作にはなかった「方言の活用」は絶妙。これは映像化ならでは。本当に上手い!
ふと思ったのは
原作を読む前に本作品を観たとしたら、どうだろう...?
こんな風にありえない仮定をしても、何も面白くはなさそうなので、そんな考えは払拭した。こんなにも楽しんだので、今さら考えることでもない。
ただいま思案中なのは、「フィッシュストーリー」と「ポテチ」のどちらを先に見るかです。こちらを考える方が重要。
原作ではどちらが好きか、選びなさい。
にも答えたくない。
The answer, my friend, is blowin' in the wind
The answer is blowin' in the wind
「答えは風に舞ってる」から。
Just like a rolling stone !!
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