2022年3月26日土曜日

Licorice Pizza

Licorice Pizza

監督:Paul Thomas Anderson
脚本:Paul Thomas Anderson
公開:2021年12月25日US(2022年7月1日JPN)
明日発表の 94th Academy Awards の作品賞候補を、次の順で観た:

 DUNE
 CODA
 Belfast

Belfast は二度目を観てから感想を書く予定。

そして本作の Licorice Pizza で、候補全10作のうち7作を観たことになる。本日発表ということで、急いで観た感は否めないが「面白いなら二度観る」など、鑑賞の仕方はいつも通り。

この中では CODA が一番好きで、受賞して欲しいが無理だろう。The Power of The Dog のような気がするが、個人的には Belfast と予想。

さて Licorice Pizza だが、私には「無理」。最後まで観たので、楽しめた要素もあるのだが、全体的には面白さが分からない。誤解を恐れずに書けば、「アメリカ文化をお気楽に描いた」のが本作。ポップカルチャーも含めてアメリカ文化は嫌いではないが、本作は「お気楽さ」の度合いが私には強すぎ。Once Upon a Time in Hollywood と比較して「大人と子供」の差を感じる。

1973年が舞台(Once Upon a Time in Hollywood は1969年)で、インターネットも携帯電話もない時代の「若者の普段」を描くのは「懐古主義」でしかない。当時のなんらかの事件や出来事などを「検証」「再現」しない限りは、単なる「懐古主義」は避けられない気がする。

別の見方や評価があるのかもしれないが、2時間の本編で私が共感することはほとんどなかった。作品賞にノミネートされるのだから、何かしら評価される点はあるのだろうが、私には分からなかった。

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