いつのまにか、ギターと 著者:村治佳織 発行:2020年1月2日初版 |
まぁまぁ多様なジャンルの音楽を聴き続けているが、聴いたクラシック音楽はごく僅か。ギターを日々練習してる者としては、クラシックギターの音色は好きなのだが、クラシックギターをメインにした音楽を聴くことは、ほとんどない。
そんな私だが、著者の村治佳織だけはずっと気になる存在。原因は、彼女がテレビで最初に取り上げられた頃の、その演奏に衝撃を受けた記憶にある。その当時、彼女は中学生だったと思うが、その演奏も含めた、佇まいに魅了されたのだ。「それに比べて俺のギターって何なんだ...」との落ち込みはなく、全く次元の違った「ギター演奏」に圧倒された。
彼女のアルバムを手に入れようとした時もあったが、そうしなかったのは、「ライブで聴きたい」との思いから。アルバムで聴くと、単に「あぁ、綺麗な音楽だな」で終わってしまう予感があったから。「初の村治佳織はライブで!」は未だに実現していないのだが。
さて、本書について。エッセイ本を読むのが本来得意でない私は、本書も読むのに苦労した。比較すべきではないが、例えとして、直前に読んだ斎藤美奈子の「物は言いよう」は圧倒的な文章量にも関わらず、読むのに苦労はない、むしろ笑いながら読んだ。本エッセイは「生の村治佳織」が滲み出るようで、読んでる方が「照れ臭く」なった。「正直な人だな」と思うと同時に、読者の私は「照れて」しまうのだ。
とはいえ、超有名なクラシックギタリストの「心のあり方や行動」を垣間見えたことは興味深い。当たり前だが「普通の人」なのだ。そして、やはり魅力的な人であった。
指の硬直
朝目覚めると、親指を除く指4本が「硬直」するのが三日以上続いた。左手よりも右手の「硬直」具合が酷い。「腱鞘炎」を疑ったが「指の関節の腱鞘炎てあるのか?」となり、「ボクシングの練習日を増やしたからだろう」と判断した。実際、毎日のギター練習に支障はなかった。
しかし、しばらくしてギターの練習に支障ができるほど痛みがひかなくなった。そこでネットで調べた。検索キーワードが悪いのか、ヒットするサイトは「左手の指先」のことばかりで、「右手の指の関節」のことではない。
そんな中、私の症状とほぼ一致する投稿を見つけた。朝の症状は、私と完全に一致。その投稿では治療と経過を記されていた。私の場合、重症化の前のようで、その日から「ギターの弾き方」「練習のやり方」を大きく変えた。おかげで、軽い痛みは毎朝あるものの、継続してギターは弾き続けられている。
なので、本書はパラパラと中身を見て
「一日の練習時間はどのくらいですか?」P.46
から始まる「楽器に合わせる」を最初に読んだ。
そして、本書を知ったきっかけが、この投稿者のサイト。この投稿者もクラシックギター演奏者で、村治佳織のファンのようだ。
私の場合、指弾きするのが「戦前ブルース」なのだが、クラシックギターの方々と同じような症状だと知ったときは、若干ビビった。確かに、Presto(プレスト:急いだスピードで)の「170」を目指したり、Allegro(アレグロ:快速に)の「145」で「ガッガッガッ」と弦を弾きながら演奏すると、そりゃ右手の指には負担がかかる。今では早いテンポの演奏より優先すべきことを決め、力を入れすぎないことを心がけている。
偶然だが、その心がけは、同じ頃にボクシングでも気づいたこと。力を入れすぎると、スムーズな動きができず、無駄に体力も消耗するのだ。
そういうわけで、近頃は「レイドバック」を意識してる。とはいえ「レイドバック」するには猛練習が必要なのだが...(笑)
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