A COMPLETE UNKNOWN 脚本:James Mangold, Jay Cocks 原作:Dylan Goes Electric! by Elijah Wald 監督:James Mangold 公開:2024年12月25日USA(2025年2月28日JPN) 邦題:名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN |
結果、7日ほど間をおいて二度観た。
最初の感想は「期待してたより面白い」。Bohemian Rhapsody で感じた「仮装大会」的な違和感はなかった。ただ、やはり違和感はあった。『A Complete Unknown:違和感の訳』に書いたように Suze Rotolo が Sylvie Russo になってる違和感は事前に了承済みだとしても、「事実」との違いは「Dylanファン」としては直ぐに気づく。事実との違いで気づいたのは大きくは二つ:
・Pete Seeger と Woody Guthrie に出会ったのが同時ではない
・"Judas" と観客が叫んだのは「あの場所」ではないこと
後日、Wikipedia を読んで「その通りだった」と確信。
「映画にするには仕方がない脚色」と割り切るしかない。
ていうか、こうやって「脚色」されて、あたかも真実のように語られるのは今に始まったことではない。そんな例は挙げるとキリがないので挙げない。世の中に「嘘」は思ってる以上に多くて、その人にとっての「事実」が「本当に正確とは限らない」のだ。
二度目は完全に「割り切って」観た、つまり「ドキュメンタリーではなくフィクション」と。「Bob Dylan というミュージシャンをもとに作ったフィクション」として観ると、そこそこ楽しめた。Joan Baez, Albert Grossman, Johnny Cash なんて Dylanの「当て馬」としてキャラクター設定にしか思えない。存命してるのは Joan Baez なのだが、この映画を彼女はどう観たのだろうか?
Who Is That Man? (In Search of the Real Bob Dylan) を、そろそろ読み返す時期かもな。
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