2009年8月30日日曜日

MARVY

1988年2月発売のアルバム。それから約1年後に軽音楽部の同期の女の子から借り聴いた。私にとって初めてのRCサクセションのアルバムであった。

MARVY
MARVY
RCサクセション
EMIミュージック・ジャパン (2005-11-23)

捨て曲無しのアルバム である。そんなアルバムはそう多くはない。20年たった今聴いてもそう思う。1曲目から最後まで「次はあの曲だ~」と期待しながら聴けるアルバムである。

私は仲井戸麗市のコアなファンであるが、RCについてはそうでもない。なのでこのアルバムがRCにとってどういう位置づけなのか良く分からないが、私にとって 最高の一枚 であることには間違いない。あれ?「一枚?」。今さらながら知ったのだが、このアルバムは2枚組の全16曲も収録されていたのね(CDは1枚組、LPが2枚組)。そんな 曲数の多さも忘れるぐらい全曲が素晴らしい のです。


1. DIGITAL REVERB CHILD

 たらいまわしにされるより、むしろ君のらたいがみたいぃ~

という歌詞に戸惑った ^^;

 スラックスはかせてくれるならぁ~


という言葉遊びの箇所に、毎度微笑むことになる。

2. MIDNIGHT BLUE
初めて聴いたその瞬間で好きになった、あのギターリフに何度聞いてもゾクゾクする、金子マリのコーラスも迫力満点。

3. FULL OF TEARS
これがモータウンサウンドなのかな、チャボのギターが良いぞ。

 僕は泣かなぁい、君をなかせたりしない

これで終わる歌詞に思わず涙しそうになる。

4. AN OLD STORY ありふれた出来事PART2

 夕べ彼女と二人、思い出を残し
 歌の文句のような、さようならなのさ
 お月様焦って、夜明けの空に


5. CALL ME

 君に贈るよテレフォンカード
 二人の愛を確かめたいのさぁ


6. COOL FEELING

 どんな規則も無意味
 高なる胸止められない
 ずっとこのまま抱いていたい
 今お前が必要

7. 共犯者
このアルバムから一曲だけ選ぶという過酷な条件があったら、これを選ぶ。

 訳も分からずに
 追い掛けまわされて
 逃げまわらなきゃならない時
 かくまってくれるかい、僕を
 ベッドルームだけの君の部屋に
 かくまってくれるかい
 一人じゃ何にもできない
 一人じゃ説明できない


聴く度に、曲が作り出すイメージに完全に飲み込まれてしまう。それは悪い気分ではない。

8. 遠い叫び
前曲の「共犯者」からのこの曲への流れは絶妙、セットで一曲としたい。チャボのボーカル。

 何の罪もないはずなのに
 何らかの罰を受けてる
 自分で撒いた種でもないのに
 咲き乱れた花 摘まされる

 知らないこととも言えないが
 片棒担いだ覚えは無い
 自由を高く買わされた気もするが
 心まで安く売った覚えはない


チャボの心の叫び。

9. HONEY PIE
ここから2枚目(らしい)。前の二曲の流れから雰囲気は変わった。

 Just Now お前を抱きたい、じっとしていられない Tonight
 Girl, I just want to make love to you baby love

清志郎の英語はリズムに乗り過ぎで関心する。

10. GIBSON(CHABO’S BLUES)
来ました来ましたぁ~、チャボのボーカル二曲目。

 それより金でも貯めて
 あのショーウィンドウのGibson手に入れ
 あの娘にBluesを聴かせよう


賛成!!

11. 空が泣きだしたら…

 君のように空も泣き出せばいいのに

12. 夢中にさせて Make Me Crazy
モータウンサウンドの決定版、清志郎のソウルを聴ける。

 もっとBaby、もっとBaby夢中にさせてこの僕を
 すべての愛を僕にかたむけて昼も夜も

13. DANCE

 Come on Baby, do you wanna dance, baby take a chanceこんな長い夜で
 踊ろうよdance, do you wanna dance, 今夜抱きしめたい


14. 俺は電気
何とチャボのボーカル3曲目。当時は戸惑った曲だが、今は好きな曲。

15. SHELTER OF LOVE (TSURU・TSURU)

 いくら僕のマシンが良くても駄目さ、Baby
 放射能の雨
 降りしきるハイウェイ
僕をシェルターの中に入れて
 入れておくれよ
 君のシェルターの外で僕は叫び続ける


学生の頃にこの歌詞に影響された詩を作ったもんです。

16. NAUGHTY BOY

 いたずらっ子だった、Hey Naughty Boys
 もめ事ばかりだから疲れたんだろう
 何がそんなに可笑しいのNaughty Boy?
 何が変わった、いつからそんなに落ち着いていられるの

このアルバムのリリースの当時の清志郎は37歳。永遠の Naughty Boy(いたずらっ子)の清志郎が、変わりゆく周囲を歌ったのだと思う。小さなことにでもワクワクドキドキしていた時代は過ぎ去り、そうやって誰もが大人になっていくのだろうか...。

夕焼けが似合いそうな曲調のこの曲でアルバムは終わる。

 You, naughty boy. You, naughty boy....

20年前に夢中になった曲たちに未だに夢中な私も Naughty Boy なのかな、清志郎。
おかげで Happy だよ、清志郎。

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