2009年11月7日土曜日

たいへんな週末:障害からの復旧

午前中の仕事を終えて、来週の妹の誕生日プレゼントを届けに実家へ向かった。快晴で、先日からの気温と比べるとかなり暑い、春夏用のジャケットをチョイス。先日買ったサングラスのデビューとしては絶好の日差し。

プレゼントを届けたら周辺の優良道路を快走しようと、気分は高まる。が、この思惑は崩れ去ることに....


■たいへんな出来事:序章

それは、自宅出発のその時から 始まった。

エンジンがかからない。かかってもニュートラル状態でアクセルを開けると「カチャ」という乾式クラッチの虚しい音とともにエンジン停止...。何度かの始動で、「パァンッ」という軽い破裂音 も発生。2,3回の試みでエンジンは始動したが、これまでに経験がない現象に不安がつのる。

お土産のシュークリーム屋さんへは、遠回りをしてバイクの様子を見ることにした。「二速からのエンジンの感覚がいつもと違って軽い、滑らかでガツンとくるパワーが無いような気がする...」と思いながら2,3Km走る。

早く目的地に行きたいというはやる気持ちを抑えて、DUCATIショップへ様子を見てもらうことにした。ショップは目的地の反対方向で、この時点で本日の予定変更をほぼ諦めた、仕方がない。

それよりも心配したのは、ショップに持っていっても原因が不明の事態。こんな走りのDUCATIなんて何の魅力もない。素人予想としては、「二気筒エンジンの片方が動いてない、プラグ不良か」というものだが判断はできない。

市街地に入り、信号待ち。ニュートラルから一速シフトチェンジした瞬間にエンジン停止、自宅での停止と同じような停まり方。時々信号待ちでやるシフトチェンジの失敗とは違うようだ。信号待ちの度に不安を抱きながら、ショップ手前 1Km の信号待ちで再びエンジン停止、そしてあの「パァンッ」という破裂音。隣りに停車していた、軽トラックの助手席の女性が「キャッ」という声と共に私を見る... 「あっ、やっぱりこのバイクの音だったのね」、という市街地の雑音の中では他人事...。

ショップ到着後、メカニックに事情を説明。エンジンに前後気筒に何やら噴霧を振りかけて状況を確認。

「前のプラグが駄目のようです」と。予想通りである意味ほっとした。「破裂音は燃焼しなかった分が点火した際の音(というような説明だったと記憶)」。

30分強の整備の後に復活。新品のプラグは納車時にやっているので、今回は交換まではしなかった。但し、DUCATIのプラグ交換は他の国産車に比べて頻度は高いとのこと。今回の整備も無料だった、ありがとうございます。

予定より1時間半遅れたが、目的地に向かう。完全に走り具合は復活。プラグ不良(エンジン片肺状態)の走りや状態を体験出来た。次回起こっても慌てることはないだろう。


■たいへんな出来事:悲劇

目的地へは焦って走っていないといえば嘘になるが、無理な走行では決してなかった。DUCATIショップから実家へ、シュークリーム屋経由で走行すること約40分、悲劇は起こった。

十字路交差点を過ぎた左カーブの登り坂で、数トンの砂利を積んだダンプカーに、巻き込まれそうになった。

事故の分析は難しいが、被害が右肩下30cm幅打撲、愛車の左カウルの損傷、塗装のヒビで済んだのは幸運だった。身体は、比較的強固な春夏ジャケットの肘パッドに助けられた。

二輪車が大型車に巻き込まれる事態を、身をもっての体験したのだった。接触中に、前輪が左側を向いていたのが大きな幸い で、真っすぐもしくは少しでも右を向いていたら確実に下敷き...。身体と目線はダンプカーを向いていたので、バイクの習性上右に行ったはず...。走馬灯のようなイメージでは確実に...。

恐らくダンプカーの運転手は、左後輪近辺でこんな事態が発生したことさえ気づいていなかっただろう。そんなもんなのかもしれない。

路肩に停止して、肩で息をしながら気分を落ち着けた。打撲した右腕は痛むが、一瞥したところバイクは大丈夫そうで、エンジンもブレーキも正常。走行再開。

■たいへんな出来事:傍観

実家へ帰る途中の左右にジャガイモ畑が広がる道。左側のジャガイモ畑と道路挟む溝に人だかり。走行しながら覗くと、大型スクーターが溝に「ハマっていた」。見事にスポッとハマっていた。そんな多人数でも溝から取り上げるのは無理だろう...。

バイクのカラーに合わせたような服を着た男性が、同じような服でうつ伏せて溝に入っている女性の肩越しに話しかけている。どこか強打したようだ、痛かっただろうなぁ~。

ダンプカーに接触された直後だし、何か手助けしようと思ったが、あの人だかりじゃ何もできないと思いそのまま通過。Everywhere in Trouble だなぁ~、と考えながら自宅へ。

■たいへんな出来事:復旧

実家に到着して(シュークリームを食べた後)、じっくりバイクの状態を観察。リアカウルの外傷は仕方ないが、本体から浮いていることが判明。原因も分かったが、工具不足で対応不可能。仕事中のヒロシに連絡して、夜に「ヒロシ小屋」での整備をお願いした。

「ヒロシ小屋」にて。

充実の工具と、ヒロシの腕でリアカウルを外す。初めての試みで、ワクワクした。

外れていたサイレンサー真ん中付近にある丸い黒ゴムを直した。このゴムにリアカウルの突起部分を挿入して、シートカウルの三点で固定する仕組み。良くできています。





外したカウルを、ヒロシのV-Maxに着けて(載せて)みた。

意味はありません、こんな時にしかできないから。

これで目的は達成して、万事OKとはならないのが僕たち... いつの間にか目的は別の方向へ変わっていくのであった...



2 件のコメント:

  1. ダンプと喧嘩したんですか・・・
    それは一大事。
    ちゃんと警察には届けました?
    何はともあれ怪我が軽いようで一安心しました。
    プラグはガンマに乗っているせいもあり頻繁にチェックする方ですがドカも気を付けねば!

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  2. 警察には無理ですね。ダンプ情報を一切覚えていません、そういう状況でした。

    今回は幸運だったと思っております。

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