2009年11月15日日曜日

魔性の難問:リーマン予想・天才たちの闘い

NHKスペシャル「魔性の難問 リーマン予想・天才たちの闘い」が面白かった。

参照:素数に憑かれた人たち:リーマン予想への挑戦

テレビ番組表を「今夜のNHKスペシャルは何かな?」と覗いて、「リーマン」と「天才たちの闘い」という文字から「リーマンショックに関する金融工学的な話題」を予想した。全く違った。

簡単にいえば「素数出現の法則解明に挑む数学者たち」というもの。

しかしこの程度の理解で終わるのではなく、素数が宇宙を解き明かす人類最大の謎 という面から考えると俄然話は面白くなってくる。「最大の謎」かどうかは分からない(素数問題が解けても、次の「謎」が出現すると思うから)が、素数が宇宙(世の中)の成り立ちとつながっている、という考えは支持したい。

番組でも紹介された、暗号と素数の関係。この分野の黎明期、大手メーカーでこの技術の商業化を担当していたので、その意味するところは良く分かる。しかしながら、「素数問題解決」=「暗号解読」 なんていうレベルのお話ではないと思うな、この素数という奴は。

「解決しないのかもしれないな、この問題は」という思いもある。厳密にいえば 解決してはならない問題 なのかもしれない。

番組で紹介された学者たちを見て、学者と芸術家の違いは紙一重 だと思った。

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