春日太一 著
2010年1月20日 第一刷
人というものは結局のところ誤解する生き物
もしくは
自分にとってオサマリが良い解釈をする生き物
のようです、悲しいかな。
可哀そうなのは誤解された対象なのか、誤解している方なのか? しかし、「勝新」にとってはどちらでも良かったのかもしれない。
特に私は勝新太郎のファンではなかった。作品もまともに見たことがない、恐らく多くの方が持たれているイメージ
- 座頭市
- 豪快な男
- 中村玉緒の旦那
この程度であった。
更に、余計なことを加えるなら、下着に隠したコカインで逮捕されて「パンツの中に入っていたんだよ」発言。
この本でその理解は大きく変えられた。特に「豪快な男」は違うと思った、むしろ「繊細な男」かもしれない。何よりも究極の映画人だったと思う。
「天才」は多くの人を惹きつけるが、その半面多くの敵も作るのでしょう。勝新もそんな「天才」だったようです。しかし、惹きつけられたその多くは深く魅了されていたようです。
魅力的なものを易々と語られちゃ、そりゃ魅力的じゃないってことよ~
ということで、多くは語らずにおきますが一言
私は人間「勝新太郎」が好き
になりました。
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