2010年9月22日水曜日

隠し砦の三悪人 (1958 JPN Movie)

監督:黒澤明
洋題:The Hidden Fortress

黒澤の時代劇は、真っ先に「七人の侍」を連想してしまうが、これも素晴らしい。いや、多分ほとんどが素晴らしいと思う。それらをまだ観てないと思うと嬉しくなる ^^;


ずっと、気になってたこの作品をようやく観れた。平日の深夜、「30分ぐらい観てみるか」と軽い気持ちで観始めたが最後、気づいたら最後まで...。

とにかく娯楽性が高い、アクション映画ですよ。馬のシーンなんて、今でいえば ド派手なカーチェイス、いえいえ CG満載の奴以上ですよ。

単なるアクション映画に終わらないのが 世界のクロサワ。社会風刺や人間ドラマは深い。特に、「七人の侍」でもそうだったが、百姓の描写が秀逸。身分や階級の存在を正しく認識、且つ人間愛があるからこその描写だと思う。

クロサワ映画は人間ドラマ という当たり前なことをしみじみ感じる。
さて、この作品の魅力を決定的なものにしているのが、姫役の上原美佐。その存在自体に目を奪われてしまう。演技が上手い下手を超えている。彼女の一挙手一投足にくぎ付けになってしまった。

今の女優では誰にあたるのか、なんてのは野暮な質問でしょう。比較は不可能。彼女らは長き時代を超えてスクリーンで輝き続ける存在、色あせることはありません。

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