2010年10月13日水曜日

Pacific Trends

会社からタダ券(といっても 500円)を貰ったので行ってみた。会場はほぼ埋まってたのだが、開演後に到着したが、シャイなジャパニーズ観客が大半なので前列の良い席にゆったり座れた。

バンドはアメリカ空軍の軍人さんたち、横田基地所属のようです。といっても、音大卒や著名なミュージシャンとの演奏経験がある、軍所属のプロのミュージシャンというところだろうか。

曲はロックやポップ、ジャズ、ブルースなどバラエティーに富む2時間。

アレサ・フランクリン、スティービー・ワンダー、アバ、ビリー・ジョエル、ビートルズ、チャック・ベリー、ボン・ジョビ、スティービー・レイボーン、ジミ・ヘンドリクス、などなど。日本の曲からは、坂本冬美、童謡、SMAP。

ネイティブのボーカルだから英語の曲は当たり前にスムーズ。日本人のアマチュア・バンドとの違いは明白なのだが、日本語の歌も目を閉じて聴けば、ほぼ日本人の発音。完全に音楽的能力の差。

演奏は僕が評価することじゃないのだが、やはりリズムの取り方が日本人のそれとは違うと思う。言うなれば、英語の発音がネイティブに近づくのが難しいように、洋楽のリズムもネイティブのそれがあると思った。だからって日本人の僕が演奏するのを、更には英語を使うのを諦める理由にはならないけどね。

ただ、日本は10年遅れていると思ったのは、その選曲。Led Zeppelin の Ramble On をアコースティックギター中心のアレンジで演った。ボーカルは女性。普通にロックのスタンダードの如く演っていた。勿論、僕もスタンダード曲として楽しく聴いた。でも、日本のミュージシャン、プロとアマチュアを問わず、こんな老若男女の観客に向けてLed Zeppelin は選曲しないと思う。

東京にいるときにAFN(American Forces Network 米軍放送)というラジオ放送を聴いていた。もう10年近く前だが、その放送で Classic Rock (クラシックロック)のコーナーや番組があった。つまり The Beatles, The Rolling Stones, Led Zeppline など60, 70年代の曲である。「クラシック」と聴いて「ロックがクラシックて何だよ?」とちょっと反抗したくなったが、彼らにとってはそうなのです。モーツァルトやバッハ、ベートーベンの如く「普通」にスタンダードになっているのが Classic Rock 。

これらのClassic Rockが10年後の日本ではどう解釈されているのか分からないが、少なくとも今夜演奏された Led Zeppelin の曲や Jimi Hendrix の Red House の知名度が上がっているとは思えないな...。まぁ、今更憂うことでもないですね...。

その頃でも、僕自身はそれらの曲を楽しんでいるだろうな。僕なりにアレンジして演奏できたらもっと素敵だ。

日本人の老若男女がアメリカの軍人さんの演奏で盛り上がる、バンドメンバーも勿論フレンドリーで帰りの会場出口で観客と握手会。イラク戦争開戦直後、The Rolling Stones の東京ドーム公演でギターの Ron Wood が戦争するより音楽聴こうよ(みたいなことを)を言った。賛成です。

0 件のコメント:

コメントを投稿