2010年11月1日月曜日

THE MATRIX Revolutions (2003 US Movie)

監督:ウォシャウスキー兄弟
邦題:マトリックス・レボリューションズ

「ストーリーを追えるか心配だなぁ」という前作を観てからの心配は無用であった。完全にストーリーを理解したかは微妙な点もあるが、ストーリー展開には十分についていけて楽しめた。前二作と比べてストーリー云々よりもアクション、アクション、またまたアクションという怒涛のアクション祭りだと思うのだが、マトリックスファンの間ではどう捉えられているのだろうか?


90年代の頃からだろうか、CG (Computer Graphics) を駆使したSF映画が量産された頃に、その質の悪さというかリアリティの無さというか、いっそアニメにした方が良いのでは、等々という思いから、CG映画を避けるようになった。大好きだった某有名宇宙戦争映画もその仲間に入れられて未だに観ていない。

嘘っぽくても、模型や着ぐるみやマペットの方が好きだった。リアリティを追究する努力の跡が良かったし、「自分でも作れるかも」という親近感も抱けた。CG映画を好まなかった理由は、端的にはリアリティが無いから。CGを使えばどんな表現も可能だが、それはそんなアホなというチープな表現と紙一重

そんな私だったが、今作品のCG映像には拍手してしまった。前半の人間が乗り込んだロボットと、超大量のロボット(あれは何でしょう、クラゲとタコを足して二で割った感じ)の対決は茫然としながら観た。「口があんぐり空いてたよ」と言われても素直に信じたことでしょう。劇場で観たかったネ。観客はどんな顔して観たのだろうか。

このCG映像の良さは、役者とCGの違和感の無い調和にあると思う。細かいことを突っ込めば何かあるのかもしれないが、そんなことを考えさせないトリック?が、たたみ掛けるアクションの連続で気にならない。イワシかマグロの大群の如くクラゲタコロボットが攻撃してくる、それを人間が乗り込んだ二丁マシンガンロボットが撃ちまくる。この二丁マシンガンロボットの弾(箱大の弾カートリッジ)を裏方の兵士が手動でセットするというのは、これもCGと役者の調和で、科学的には疑問だが人間的で好感が持てた。

そうなんです、このシーンだけじゃなく、今作品は全体的に人間ドラマの面が強いと思う。凄いCG映像ありきでその他は二の次となっていないのが本作品の魅力なのかもしれない。これまで食べず嫌いだったCG映画への姿勢を、この映画は変えてくれたかもしれません。

本編が終わり、エンドロールも終わって左のDVDメニュー画面で停止していた深夜1:00過ぎ。

この黒背景と緑の文字は、コンピュータエンジニアの私にはなじみ深いが、私以降の世代ではもう過去の遺物かもしれない。もしかして、「マトリックス文字」なんて解釈している人の方が多いかも...。当たり前ですが、私が操作していた端末は縦書きではないし、そもそもASCII文字だけの端末で縦書き表示は無意味です(笑)。

そんな深夜、茫然と眺めていたこの画面に判読可能な文字列(「文字列」という表現からして職業病...)を見つけた。

Everything that has a beginning has an END.
始まりがあるものには終わりがある

これをポジティブに捉える私は、ENDの後には A New Beginning ですね と解釈するのであった。

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