今回はリューターです。
英語綴りは、通信機器の router と同じなのに何で「ルーター」ではなくて「リューター」なのか不思議。Wikipedia先生によれば
昭和29年に発明した日本精密機械工作株式会社の登録商標であり、創業者の名前「龍太郎」にちなんで命名された
ということだから、日本語から英単語をあてたようにも思える。
とにかくリューターです。つい先日まで、リューターという単語も、模型との関連も知らなかった。歯医者さんが歯を「チーンッ、チーン」と削る奴をイメージしてもらえれば良いと思う(多分)。それが違っていれば、ガラス細工で表面の図柄を描くツールで間違いないと思います。
買ったのは歯医者さんご用達レベルのものでも、海洋堂スタッフが使っている(かどうかは不明)レベルものでもなく、タミヤの「電動ハンディーリュータ」。ペンタイプのもう少し高価なものと迷ったのだが、この製品の「オモロさ」に惹かれて選んでしまった。
何が「オモロイ」かといえば
プラスチックの組み立て製品だから。つまり道具がプラモデルなのです。タミヤらしいといえばらしいです。
中央のモーターなんて普通のプラモのモーターです。何十年か振りに手にして涙が出そうになりました。棒軸の先端に小さい歯車を付けるなんて、当時と変わらない。
ちなみに、青いチューブ状のものは接着剤ではありません、駆動部に付ける「グリス」です。
ゆっくり作っても30分程度で完成します。最も素晴らしいと思ったのはは接着剤を使用しない点。つまり、モーターや接触等の不良の場合には、分解して直せるということです。素晴らしいを超えて、感動的すらあります。本当です。
ペンタイプでなくピストルタイプにしたのは「タミヤの遊び心」だと勝手に解釈して笑った。子どもには絶対こっちの方が盛り上がります。ペンタイプはプロっぽい、芸術家っぽくて惹かれますが、今回はピストルで遊びたかったのです。
完成。「チューンッ、チューンッ」と回ります。
右下は別売の先端が異なる5種類の替え先(「ビット」と呼ぶそうです)。本体にはこの5本とは異なるビットが一本付属しているだけです。ちなみにビットの材質は「電着ダイヤモンド砥石」、粒度は「#200」、ビット径は「2.4mm」、分かったような分からないような、とにかくプラスチックは削れそうです。
この替えビットは昨日、いつもの近所のプラモ屋で買いました。最初は探しても見つけられなくて、いつものオネェさんはお客と激しく談笑しているので尋ねるタイミングが取れない状態が15分ほど続きました。オネェさんには、年末のクリア処理のアドバイスのお礼と結果の報告もしなきゃと思いながら、ゴソゴソと探すが見つからない。
探すのを諦めて購入する塗料だけを、レジで談笑中のオネェさんに渡す。談笑が途絶えた隙に「リュータの替え先はないですか?」と尋ねた。「ありますよぉ」と、私も探していた商品(ドリルの替え先)の中から速攻で見つけてくれた。見つけられなかった理由は、想像していたサイズが鉛筆大であって、実際はずっと小さかったから。
オネェさんには、「電動ドリルの替え先はリューターにも使えるか」と尋ねると、今回も色々と詳しい考察をして頂きました。結果は「使えそう」ということ。そして、先日の「クリア処理のアドバイス」のお礼を言うと、オネェさんも覚えていました。「おかげで、磨く楽しさを知りました」と言うと、オネェさんは「そうそう、良いですよね。光らせる(輝かせる)のは止められませんよね」と盛り上がった。
やっぱりただ者ではないオネェさんであった。
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