この結果の中段右端にあるのは
Neil Young Boycotts Starbucks over GMO Lawsuit
GMO訴訟でスターバックスをボイコットする Neil Young
GMO は日本では馴染みがない表記かもしれない、Genetically Modified Organisms 遺伝子組み換え作物 のこと。
つまり、Neil Young はスターバックスが遺伝子組み換え作物を使っているという疑いをもって、スターバックスの「非売運動」を起こしている。その運動に沿った楽曲まで作り、先日アルバムをリリースした。そのアルバムのライブツアーも予定しているそうだ。
Monsanto モンサントについては、いくつか関係のある記事を読むと、とても「興味深い」(ある意味「不気味な」)企業と感じるが、ここでは触れないことにする。
ことの背景を知るために、ネットの記事をいくつも読んだ。中でも去年の11月15日の記事で少し古いが、Rolling Stone 誌の記事が分かりやすかったので、そこから引用する。
Neil Young is seeking a new source for his daily latte. The rocker announced on his website this week that he's boycotting Starbucks over the coffee company's involvement in a lawsuit against the state of Vermont's new requirements to label genetically modified ingredients.
バーモント州が遺伝子組み換え材料の表示を義務付ける要求に反対する企業に、スターバックスが含まれているのを理由に、非売活動をしている。
厳密には、スターバックスが直接的に反対を表明していのではなく、GMA (Grocery Manufacturers Association) を含む幾つかの組織体が反対している。しかし、スターバックスはGMAのメンバーで、間接的には反対を表明している理屈となる。モンサントもGMA のメンバー。
なので、Starbucks の回答は自然と以下のようになるのも分かる。
しかし、このスターバックスの声明にも、Neil Young は不満のご様子なのは、自身のホームページの冒頭から分かる。Still no letter's for me folks.(未だに私宛の手紙はないよ)から始まる彼の声明から、彼の本気度が分かる。
足しげく、スターバックスに通っていたという Neil Young の姿を想像すると、何だか微笑ましい。そんなスターバックスのファンだったからこそ、彼は余計に怒っているのかもしれない。
GMAのメンバーはスターバックスだけじゃないので、一社だけを責めるのはフェアじゃない批判もあるかもしれない。しかし、世界的に有名な企業に特化することで、メッセージはより分かりやすくなるとも言える。
個人的には、偏った思想をアーティストが発すのは好まないが、今回の Neil Young のケースは支持したい。Neil Young の行動を「売名行為」と思う人は、Neil Young を知らなさすぎです。彼は売名行為をする必要はないし、むしろスターバックスの方が Neil Young に支持して貰いたいほどに、彼は「伝説的人物」なのです。
私はスターバックスには、数回しか行ったことはないし、ここ5年以上は行っていない。スターバックスよりも、「普通の」喫茶店が好きだから。そこで気になるのは、スターバックス愛好者は、今回の事件をどう捉えているかということ。
少なくとも私が知る限りでは、スターバックスは未だ「GMOは使用していません or 使用しています」とは表明していない。Neil Young が期待している回答もそれだと思う。表明していないことから「使ってます」と解釈されても仕方がない。
真の問題
日本のテレビの報道番組はほとんど見ないので、この話題が日本の大手メディアで取り上げられたか定かではない。
昨日の投稿「911 attacks で禁じられた曲」で Neil Young を取り上げたが、その流れでこの事件を知ったのではない。たまたま今日聞いた、以前のポッドキャストで「スターバックス、遺伝子組換え、モンサント」と聞こえたから。
それを聞いた直前に「これ言って良いのかな...」という躊躇いも聞こえたので、そのポットキャスト名は伏せる。
ポッドキャストでも発せられた、「スターバックスはモンサントの味方なのかな...」というように、消費者に判断を委ねることの方が大切。
私は、遺伝子組み換え作物の是非を表明できるほど知識はない。しかし、容易に理解できることは、GMO 遺伝子組み換え作物が「不自然な作物」であること。そして、対極にある有機栽培よりも、圧倒的にGMOは「効率化の産物」であること。
材料費、つまりコスト削減を目指す「加工食品企業」は、単純な経済原理に沿えば、GMOを使った方が理にかなっている。バーモント州の「GMOの材料表示」要求に反対する GMA のメンバー企業のリストを見れば納得できる。
現代において、世界的に大きな問題である「肥満」は、「過剰に加工された安い食製品」が原因という指摘がある。それは、有機栽培されたものより、加工食品の方が圧倒的に安価、という構図からもうかがい知ることができる。
今回の事件で興味を持ったので、特にモンサントを中心に、GMOについて調べたいと思う。
真実は報道されない
偏って、且つ自己規制ばかりの日本のテレビ報道番組は、こんな風に「もっと調べてみたい」という情報は提供しない。間違いを恐れているのか、スポンサーの怒りに怯えているのか分からないが、何らかの規制がある報道なんてジャーナリズムとはいえない。
今回の事件を「遺伝子組み換え作物の是非」という本質論、つまり「食」に関わる問題と捉えれば、スターバックスが被る被害なんて、単なる一企業の問題に過ぎない。TPPには反対はしないが、TPPや輸入食品、国内の規制など、GMOを中心に掘り下げると良い議論になると思うのに。スターバックスなどの企業の反発を恐れるメディアの構図が浮かぶが、そんなメディアなんて到底ジャーナリズムとは呼べない。
「GMOを使ってるスターバックスだったとしても、私はスターバックスのファンです」という人がいても良いのだ。仮に「GMOを使っていない」と装っている場合、そのことに失望するスターバックス愛好者の方を不憫に思う。
何と言っても「GMOて何だ?人だけでなくて、自然に対しても大丈夫なものなのか?」という素朴な疑問が解決されていないということ自体を恐怖する。




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