2015年9月26日土曜日

Resting Bitch Face で気づく「ビッチ」の誤り

左は去年 月亡くなった Lauren Bacall、 右は映画「Still Alice」で知った Kristen Stewart です。
映画で彼女らを初めて観た瞬間から惹かれた。Lauren Bacall はその声も魅力的だが、その妖艶な姿に何度も目を奪われた。

この二人に共通するのは女優だけではなく

resting bitch face

と評される「顔」です。「きつい顔」とか「普段の表情が怒っているように見える顔」という意味のようだ。

以下は「resting bitch face」で Google 画像検索した結果(2015年9月26日午後6時)。
個人的には "resting bitch face" の人は好みだが、そんな顔で困っている女性達が多いとは気づかなかった。次のビデオ "Bitchy Resting Face" を観ると、そのことがよく分かる。



男の場合は "asshole resting face" とのこと。「大概ひどい表現だな」と思いながら、Urban Dictionary で "asshole resting face" を調べると

The male alternative to bitchy resting face. When a guy rests his face and naturally looks like he's pissed off, angry, or an asshole. He may or may not actually be an asshole, but the way his facial muscles sit make him look like one. 
"You look like a really pissed off and angry asshole." 
"I'm not, I just suffer from asshole resting face."

同様に"resting bitch face" の意味

a person, usually a girl, who naturally looks mean when her face is expressionless, without meaning to. 
Nah, she's just got a resting bitch face, she's actually really sweet

"resting bitch face" は「バイリンガルニュース」を聴き始めて知った。今日「Mamiのお悩みシェア」で改めて知って、こんな風に調べ始めた。

次は Google Ngrams で "bitch face" を検索した結果
"resting bitch face" も "bitchy face" もヒットしなかったが、"bitch face" が近年になって使われた言葉なのは見れる。「見た目で判断する過ち」は、男女を問わず世界共通の問題ですね。


誤った「ビッチ」

そんな問題も深刻だが、先の"resting bitch face" の意味にある "looks mean" から気づいたのは、この用語が「きつい顔」の意味で多くの日本人には受け入れ難いだろうということ。

というのも、"bitch" の意味を正しく理解されていないようだから。例えば

「あいつな、誰とでも寝るビッチ」
「ビッチな女は好きじゃない」

のように「尻軽女」的に使われているのを聞くが、英英辞書に bitch はそんな意味はない。だが、この日本の英和辞書には「尻軽女」とある!「あばずれ女」という、もしかして「死語」のような訳まで掲載されている。

この例を挙げるまでもなく「英和辞書の弊害」は思っている以上に大きいかもしれない。そんな辞書、捨てて正解 だった。

そもそも「btich ビッチ」など、外国語のスラングを日本語で使われる場合、大抵は間違っている。

使い方も間違っている上に、基本的な英語も使えない人からこんなスラングが発せられたら、聞いている外国人は怪訝に思うことだろう。「あの人はあばずれ女だよ」と、たどたどしい日本語で外国人から発せられた時のことを想像すれば、そのアホさ加減が分かる。百歩譲って、どちらの場合でも「冗談で言っている」と解釈されることだろう。

英語で「尻軽女」は bitch ではない表現があるが、ここには書かない。知りたければ自分で調べることです。ちゃんと言葉を理解したい人は自分で調べるものです。

結局のことろ、bitch を「尻軽女」とする人や、「ビッチ」と間違った使い方をしている日本人は「世界に無関心」なのです。昨日長時間かけて、日本人の「英語ができない病」の根本原因を「世界への無関心」と結論付けたばかりなので、またしてもそんなことを思ってしまった。

日本人のこんな誤りをバカにしている暇は私にはない。寧ろ「何とかならないかなぁ」という願いを込めて書いている。間違っている人も気の毒だし、それを聞く方も迷惑で、良いことは何もないのだ。

cool を「いかす」と教える中学教育も問題だが、本当に外国語を身に付けたい人に必要なことは別にあるのだ。

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