勿論、プレゼンの全部も観れるが、内容が濃いのでなかなか全部を理解できない。英語字幕だけでは半分ほどしか理解できないことがある(日本語字幕は使わない私のルール)。これが、未読だった主な理由(他は、単に時間が取れないから)。
とはいえ、今後面白いプレゼンはじっくり観たいので、その備忘録としてこの Podcast を聞いたログを残すことにした。面白いプレゼンは別途投稿する予定。「TED」タグも新たに作って、過去の TED 関連の投稿も整理した。
尚、この Podcast についての投稿の引用は、各番組のサイトからのもの。尚、翻訳は私のものだが、大抵は要点の意訳に止めるつもり。
また、引用中の RAZ とは、番組のホスト Guy Raz の発したもの。
ガンとの戦い
今回は "Fighting Cancer" に関する 4 つのプレゼン。
数ヶ月前、「がん 生と死の謎に挑む」「脳はバカ、腸はかしこい」など病気や治療に関する本、あるいは「ぼくがいま、死について思うこと」など「死に関する本」を続けて読んだ。
私は、テレビをはじめ(もうテレビは観てないけど)、日本にいて一般に聞かれる病気に関する情報や対処方法を、なんとなく疑問詞していた。
- 人は一人一人違うのに、そんなに一般化して良いのか?
- 「治る」てどういうこと?
- 重い病気を克服した人はそんなにも称えられるべきのか?
- 病気に向かうもっとシンプルな対処方法があるのでは?
- 薬、病院、医者に頼りすぎじゃないの?
挙げればキリがないがこんなところ。この番組の主張で全ては解決しないが、ガンに限らず、病気に向かう姿勢のヒントがあるのは間違いない。
What's A Better Way To Detect Cancer?
We often discover cancer after it's too late to treat. Jorge Soto is in the process of creating a simple, fast and cheap method for early cancer detection and all it takes is a few drops of blood.
シンプルで早くて安価な方法で、初期のガン検知の方法。必要なのは数滴の血液。
この技術でガン検知に必要なのは血液のみだが、その血液情報と照らし合わせるのが、クラウド化されたガンに関する大量の情報。こういうのこそ、多くの人が願う「ビッグデータの活用」だ(一部「既得権益業者」は嫌がること)。
RAZ: A smartphone uses cloud data to analyze the photos. There's no highly trained doctor that needs to interpret the data. And it means that this test can go anywhere a smart phone can.
検査データの解釈に、高度に訓練された医者は不要。
RAZ: Their cancer detection technology, by the way, will be made open source.
この検知技術はオープンソース化される予定。
How Will Open-Source Research Help Cure Cancer?
Giving away something that could make you a billion dollars sounds foolish. But Dr. Jay Bradner believes it's essential to share even the most prized scientific discoveries if we hope to find a cure for cancer.
億万長者になる機会を放棄するなんて馬鹿げてるかもしれない。しかし、ガン治療を見つけるには、最も賞賛される科学的発見でさえ共有するのが重要としたのが Jay Bradner 博士。
And by sharing this molecule far and wide, Jay Bradner gave scientists all over the world a chance to invent drugs based on his original JQ1 molecule. And already, he says, six other molecules have reached human clinical trials.
博士は、自身が発案した JQ1 分子に基づく、薬の開発の機会を世界中の科学者に与えた。
素晴らしい! この博士の行動は、私が嫌悪する病院や医者、製薬会社の行動と真逆だ。
医療関係や医療行為がビジネスに過度に結合した先には、私が希望する解決策はないと思っている。「金持ちだけが高度治療を受けられる」の類を嫌っている訳ではない。もっと一般的な人たちが、そんなビジネスに踊らされる状況を嫌悪しているのだ。
この博士同様に、先の Jorge Soto の安価なガン検知技術もオープンソース化。私のコンピュータ体験は UNIX から始まったので、このオープンソースの行動はとても健全に思える。医療業界でのこんな傾向には希望を感じる。ある意味「インターネットにある自由や共有」が後押しした流れなのは間違いないだろう。
Is Our Narrow Focus On Cancer Doing More Harm Than Good?
Dr. David Agus believes that current research is too narrowly focused on the specifics of cancer. Instead, he thinks broader, more interdisciplinary methods are needed to control and treat cancer.
David Agus 博士は、昨今の研究において、特定のガンにあまりにも狭く固執しすぎていると主張。
確かに「**ガン」と、特定の部位で聞くことが多い。「転移するガン」のことを考えれば、特定部位に限定するとは思えない。単に「死因が**ガン」てだけなのかも?「**ガン」て称するのは、あまりにも単純化していないか?
RAZ: So I mean, sounds like what you're saying is that the goal isn't to cure cancer, but to kind of make sure that people can live with it.
RAZ : 仰るのは、目標はガンの完治ではないと。人はガンと共存できると確信なさっていると。
AGUS: Exactly, it's to stop it from growing. You know, listen, a tie is just as good as a win in a sense, right. If I stop a cancer from growing, and you live with cancer and die with cancer, it's just as good as me going these crazy, heroic, toxic ways to try to get rid of it.
AGUS: その通り、進行を止めるのです。ガンとともに生きて、ともに死ぬのです。
「ガンは今や治る病気です!!」と高らかに叫ぶ、大抵は保険会社には、「治るて何だよ? 二度とガンにならないて保証は無理だろ?」ていう疑問をぶつけたい。
Can Healthy Eating Reverse Some Cancers?
Dr. Dean Ornish studied how lifestyle changes could help people with chronic heart disease; he wanted to figure out if there was a way to do the same with patients with some types of cancer.
Dean Ornish 博士は、ライフスタイルの変化が、慢性心臓病の患者を助ける研究をしている。
この 4 つのプレゼンで、最も興味深かったし、最も面白かった。とはいえ、最も聞き取れなかったのもこのプレゼンだった。早口なのだ(笑)近いうちに、時間をかけてプレゼンの全編を理解するつもり。
RAZ: But what if fighting cancer could be as simple as a healthy breakfast?
RAZ: ガンとの戦いが、健康的な朝食と同じようにシンプルになり得るとしたら?
ORNISH: A whole foods, plant-based diet, fruits, vegetables, whole grains, legumes, soy products, moderate exercise, such as walking half an hour a day, various stress management techniques, yoga and meditation, and social support - really, love and intimacy - or in simple terms, you know, eat well, move more, stress less and love more.
簡単に言えば、よく食べ、よく動き、ストレスを少なく、たくさんの愛、ということです。
意訳した箇所だけでも、とても同意します。
What Does It Mean To Be A "Cancer Survivor"?
Debra Jarvis had breast cancer, but it doesn't define her, she says. Jarvis explains how clinging to the identity of "survivor" sometimes stifles personal growth.
Debra Jarvis は乳ガンを患ったが、そのことが彼女自身を定義することではない。
「ガン克服」て、いつも「立派!」「人生の再スタート」とかいう文脈で語られるけど、どうなのでしょうかね?
ユーモアもタブー?
他のプレゼン同様に、彼女のプレゼンもユーモアが楽しい。少なくとも、日本のメディアで、こんなテーマでユーモアが入ることは少ないように思う。「不謹慎」とか「同じ病気の人に失礼」とか、患者でもない連中が騒ぎ立てる。これも日本メディアのタブーの一つだろうな。
この4本のプレゼンに限らず、TED のプレゼンの多くで感心するのは「ユーモア」だ。これは聴衆を惹きつける大きな武器なのだ。これも日本人のプレゼンの多くに欠けていること。魅力的なプレゼンで「原稿棒読み」はまずありえない。それは、聴衆を無視する行為と同じだ。
ということで、TED の投稿を始めたが、投稿のペースは非常にスローになるだろう。だって、2 回以上は読んだり聞いたりしているから。それはそれで仕方がないし、楽しいので苦じゃない。
プレゼンに限らず、優れた作品や物事を、たった一度で理解した気にはなりたくないものです。根底にあるエッセンス を得るには、二度三度試みるのは当たり前のように思う。逆にそうさせる気にさせない対象には、最初から興味はない。





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