2015年12月6日日曜日

数学「戦争」

以下は Bill Handley 著の “Speed Math for Kids" の Introduction からの一節。

Everyone has been told at one time that they are stupid — but that doesn’t make it true. We all do stupid things. Even Einstein did stupid things, but he wasn’t a stupid person. But people make the mistake of thinking that this means they are not smart. This is not true; highly intelligent people do stupid things and make stupid mistakes. I am going to prove to you as you read this book that you are very intelligent. I am going to show you how to become a mathematical genius. 
人はだれでも一度はバカだと言われたことがある。でも、それは真実ではない。我々みんな「バカなこと」をするだけなのだ。アインシュタインでさえバカなことしたが、彼はバカではなかった。しかし人は「自分は頭が良くない」と間違って考える。それは真実ではない、高度に知的な人はバカなことをするし、バカな間違いをする。本書を読むあなたはとても賢いということを、私が証明しましょう。「数学の天才」になる方法を教えます。

Ada Lovelace:最初のコンピュータープログラマ」の「未来のために」で記したように、私は「数学をベースとした科学的アプローチ」で世の中に貢献したいと思っている。願わくば、そんなアプローチがもっと普及することを欲している。

先の引用した一節を「数学が苦手」と無意識 or 無条件に思い込んでいる多くの方々に伝えたい。

「戦争」に不可欠な数学

フェルマーの最終定理」のサイモン・シン著「暗号解読」を読み始めた。以下は、その「はじめに」からの引用。

よく言われることだが、第一次世界大戦は化学者の戦争であり、第二次世界大戦は物理学者の戦争だった。(略)同様に、第三次世界大戦が起こるとすれば、それは数学者の戦争になるだろうと言われている。P.15

第一次世界大戦で初めて使用されたマスタードガス、第二次世界大戦では原子爆弾。そして、第三次世界大戦では、軍事情報を保護する暗号が、過去にも増して重要になるだろうということ。暗号開発を担っているのは数学者なのだ。

暗号は第一次大戦よりずっと以前から重要で、当時も数学者が担っていた。現代ではさらに高度化した「情報戦争」になる予想は想像に難くない。「サイバーなんとか」という用語が珍しくない昨今なのだ。科学の根底にあるのは数学だが、現代はひと昔前と比べて高次にレベルが違うという気がしている。本書は暗号が中心のテーマだが、その開発(暗号化や解読の方法)には高度な統計学やデータ分析の技術があるのは言わずもがなだろう。

高度な通信技術、電子計算機の処理速度の高速化、そして膨大に蓄積したデータ。それらを有効活用するには、数学の力が不可欠なのは言うまでもない。「数学者の戦争」は、多くを示唆している気がする。

とはいえ、第三次世界大戦なんてとんでもない話なので、多くの人にとっての「日々の戦争」である「ビジネス」や日常生活に、数学が向けられるのはごく自然なこと。戦争と同じ視点で議論するのがナンセンスと考えているようでは、そこに「勝利」はないだろう。

そんな風に「ナンセンスと考える」ことは a stupid thing だと思う。そんな誤りに気づかないのが stupid people だろう。

I don't think you're a stupid person.
I hope you'll do the right things.

そんなあなたに、数学が力を貸してくれますよ。"the dark side" がお好きなら別ですが ^^;

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