脚本:George Miller, Brendan McCarthy, Nico Lathouris
公開:2015年5月15日US, 2015年6月20日JPN
邦題:マッドマックス 怒りのデス・ロード
"Inside Out" を観た翌日に、全くもって真逆の "Mad Max" 最新作を観た。「何が真逆」かといえば、「暴力シーンの有無」ではなく「アニメと実写」ということ。"Inside Out" は全編3Dアニメに対して、本作 "Mad Max: Fury Road" は「アニメで描かれるような世界」を実写化しているのだ。
Max Max シリーズの前作は、1985 年 "Beyond Thunderdome" 以来、実に 30 年振りなのだ。監督の George Miller にいたっては、70 歳になっている。
映画雑誌を熟読していたガキの頃、Mad Max 初期二作の大ファンだった。George Miller といえば、どうしても、その二作品の製作者 Byron Kennedy の名を思い出す。彼は 33歳で亡くなった(ヘリコプター事故)。
30 年前の前作にも、CGI 加工がどの程度されたか分からないが、私にはその痕跡は分からない。CGI では到底出せない質感が、Mad Max シリーズの魅力だと思っている。なので、本編を見る前の予告から「明らかな CGI 処理ではないが、派手すぎだな...」と、良い印象は全くなかった。加えて Mel Gibson が不参加とあれば、期待できる要素は薄い。希望は George Millar が監督なのと、Charlize Theron ぐらいだ。
見始めてから 30 分ほどして、ふと我にかえって
なんなんだこの映画は...
2 時間の本編はあっという間に終わった。内容的には、例えるなら "Max Max 2" 終盤の「トレーラー逃走シーン」が映画全編で展開されるという感じだ。
細部に神が宿る
「30 年後に Mad Max の最新作なんて...」という不安は、全くもって吹き飛ばしてくれた作品。「今の技術あってこそ作れた高いクオリティ」ともいえる。安易に CGI を多用することなく、「Mad Max の世界」が 30 年後に強力に蘇った感じだ。
なんでこんなに面白いのか?
と、"Inside Out" 同様に Wikipedia で調べようとしたが、今回は遠慮した。自分の感覚だけを頼りに考えたかったから(とはいえ、最終的には「イラスト頼み」になったのだが... ^^;)。
・病的な拘り
本作品を見ながら、特に「美術関係」に目を奪われながら、ふと考えたのは
プラモデルで、一度組み立ててしまえば、外からは見えないパーツがある。そんなパーツの細部を、時間をかけて塗装したり磨いたりする。「外からは見えないけど...」と考えながら製作することは決してない。
私が言いたいこと、分かりますよね?(笑)
既に 3 度観てしまった本作を、見るたびに「細部への拘り」に圧倒される。
次の「異様な光景」は、このワンシーンのみだが、印象は強烈だ。3 度目に観た際、後のセリフでこの場面の意味が分かった時は、妙に嬉しかった。
・カーチェイスだけじゃない:今回は「女性」
前作 "Beyond Thunderdome" は「子供の世代」がストーリーの中心にあったと思う。今回は、更に広がって「母」「女性」が物語の核にあるといえる。
こんな風に、単なる「怒涛のカーチェイス」に終始していないのが Mad Max シリーズの魅力なのだ。
勿論、多彩な俳優陣も楽しい。Charlize Theron は言わずもがなで、Max 役の Tom Hardy は最終的に「良いな」と高評価に変わった。この Mel Gibson とのショットを見て微笑んでしまった。
この二人しか名前は知らないが、他の登場人も十分に「濃い」、ある意味「そこまでキャラ作るか?」というほどに「濃い」。
そんな私が考える本作の魅力は、松崎りえこさんの「『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で目が覚めた話。」のイラストが、多くを代弁してくれる。そして、このイラストで知ったことも沢山(「レニークラヴィッツの娘」だって...)。以下、そのイラストの一部を引用させて頂きました。是非とも、元の記事をご覧下さい。
Mad Max の次作が作られるか知らないが、今度も期待せずに待つことにしよう。






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