2016年10月19日水曜日

ロックツー:「コンパクトシングルな部屋」で飲むビール

由布岳登山口とデエサ」からの続き。

ここが、今夜の「戦場」となった「こいのぼり」という居酒屋(厳密には「郷土料理屋」)。こんな風に夜に繰り出す前は、何軒か周っても良かったが、結果的にこの店だけで十分だった。
そんな居酒屋のお話の前に、まずはホテルにチェックインしてからの話題。

別府駅すぐ近くで、屋根付き駐車場がある便利な宿。予約した部屋が「コンパクトシングル」という名称で

どれだけ小さいのかよっ!?

と疑問になったが、寝るだけなら十分、都会のビジネスホテルと大差ない広さ。

2011年7月の「ホテルオレンジ」を彷彿させる「場末感」のあるこのホテルは、施設の老朽化もなんのその、かなり良かった。最上階の「天然風呂」は、温泉好きではない私にも気持ち良かった。

とはいえ、素直には風呂場にはたどり着けなかった。

部屋の案内用紙には、消え入りそうな黄色の蛍光文字で「7 階浴場」とある。しかし、エレベーターは 6 階までしかない。もう一度部屋に戻って、あの蛍光文字を再確認、「やっぱ 7 階じゃん」と。

「多分、別の棟があって、その 7 階が浴場だな」と判断して、再びエレベーターに入った。その瞬間、先ほど一応 6 階ボタンを押した「名残」で、エレベーターは上昇。「なんだかなぁ」と思いながら、6 階に着くとホテルの浴衣を着た「さっぱりした風情のオヤジ」が入ってきた。私は 1 階のボタンを押し、オヤジは 3 階を押す。

 りんだ:あの、浴場はこの上じゃないですよね?
 オヤジ:この上よ。
 りんだ:え?!
 オヤジ:6 階で階段で 7 階に上るのよ。
 りんだ:あぁ...!?
 (3 階に着いてからも、エレベーターを出ながら何かを教えてくれるオヤジだったが、無情にもエレベーターは即座に閉まった)
 りんだ:ありがとうございま...(バタン!)

助かったよ「おやっさん」!

こんなホテルのギミックを理解していたのか、XJR さんはすでに入浴中。温泉好きの XJR さんにもこの風呂は良いらしい。「健康ランド」なんかより断然良いとのこと。「健康ランド」のことは「町の噂」でしか知らないが

「健康ランド」てさ、意味不明の名称ですよね?
なんで「ヘルスランド」じゃないの?
それじゃ「別のランド」になってしまうからか?

と馬鹿な話もしつつ、かなり和む。私には、体調的に最もキツいツーリングだったのもあるが、本当にこのお風呂は気持ちが良かった。風呂に入る前は「7 時にロビーで待ち合わせ」だったが、風呂上がりの時間が既にちょうど 7 時だった。

風呂上がりのポカポカ気分で、飲みたいのはビール。本来はお店まで我慢すべきだが

この「渇き」に惑わされた焦った店選び
そんな狂わされた判断はしたくない!!

という理屈をつけて、我々の部屋の階にある自動販売機でアサヒスーパードライを買う。二本買って、一階ロビーで飲むものと思って部屋にいた XJR さんの所で乾杯。

あぁ、美味いよ〜
今日一番の開放感だな

野郎二人で「コンパクトシングルな部屋」で飲むビールも格別。

思えば、気象状況や阿蘇大噴火が違ったタイミングであったら、我々は阿蘇のどこかでキャンプしていたはずだ。温泉入って、こうやってビールを飲むのとどちらが良いのか、今ではどうでも良い。

とはいえ、野宿(= キャンプ)が未経験の私は、この部屋で聴くキャンプ好きの XJR さんの体験談は楽しかった。気温の低下する朝の話も凄かったが、やはり印象的だったのは「キャンプ中の夜の音」の話。思い出したのは、TED Everything Is Connected:本当の「つながり」の "How Does Listening To Nature Teach Us About Changing Habitats?"

「自然界の音」が消失しているという話題

翌日、プチ登山して確信するのは「自然だけの音」。普段の生活が、いかに「不自然」だと思い知らされる。13 年間の東京暮らしに疑問を持ったのも、まさにそんな「不自然さ」だったのだ。

うぅ...、冒頭に居酒屋「こいのぼり」の画像を貼っておきながら、このブログはまだ居酒屋に辿りついていないが、今回はここで終わる。画像を貼った時点では書けると思ったのになぁ...。

とはいえ、このホテルの出来事や、XJR さんとの会話は是非とも残しておきたかったのさ。悪いけど、とても楽しかったのよね。

じゃ、「このシリーズの恒例?」として書きたいよ

こんなホテルが今でも残ってることがロックだよ

郷土料理屋『こいのぼり』」に続く。

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