The Mauritanian 監督:Kevin Macdonald 脚本:M.B. Traven, Rory Haines, Sohrab Noshirvani 原作:Guantanamo Diary by Mohamedou Ould Slahi 公開:2021年2月12日USA(2021年10月29日JPN) 邦題:モーリタニアン 黒塗りの記録 |
この話は14年と2ヶ月もの間「アメリカ」により虐待・拘束された後に解放された Mohamedou Ould Slahi の実話をもとにした作品。本作のことは知っていたが、This American Life の An Invitation to Tea を聴いて、非常に観たくなった。
次の画像のセリフは、次の疑問への回答:
Who do you want to sue?
誰を訴えたいの?
USA, Donald Rumsfeld, George W. Bush を訴える
二人の俳優
笑うシーンではないが笑ってしまったのは、俺と全く同じだから(笑)
Jodie Foster 出演作品を久しぶりに観たが、素晴らしい女優であることを改めて思い知った。このシーン、私は仕事やプライベートで、同様なことを言ってると思う:
じゃ止めて、ここから出て行って。
そして Benedict Cumberbatch、The Imitation Game は好きな作品だが、本作で彼のファンになった。
There are two types of music I can't abide.
俺が我慢できない二つのタイプの音楽は
ひとつはヘビメタ、もうひとつはカントリー。
背景にあるもの
ケネディを撃ったことを告白するのか?
アメリカ同時多発テロ事件にアメリカ政府の関与があったかは知らないが、テロに関わった人を「拷問して自白」させることが、政府の容認のもと長期にわたって行われ、そして隠されてきた(今も「隠されている」)ことの背景にあるのはなんだろう?
「ケネディ大統領暗殺」については、ずっと前に関連書籍や映画を見まくったことがある。CIAや政府の関与は明確にあったと確信する、未だに「隠している」のだから。
2021年10月23日 20:19 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
我々は、次の 9/11 の発生を防ごうとした。
これが「拷問・虐待して自白」させる大義名分のひとつだったのは明らか。
仮に日本で同様なテロ事件が発生したら、日本政府は同じことをするだろうか? 日本国民は、それを容認するだろうか?
CIA も米国国防省も、そして米国政府も、責任を認めず
これら判決うち三件の控訴は棄却。
「隠す」ことの怖さ
彼が Mohamedou 本人:
Bob Dylan の The Man in Me を楽しげに歌う姿が印象的。
冒頭に取り上げた This American Life の An Invitation to Tea では、当時収容所で Mohamedou と「接触」した人を、Mohamedou が「お茶に招く」というもの、そして「許す」という驚くべき話。実際に「招き」に応じたのは3名。興味深いのは、彼らの反応が様々で、未だに「有罪」と信じてる人もいること。
状況証拠のみで収容、そして「虐待・拷問」の末の自白で、有罪を主張できるのだろうか? 本作を観る限り「アメリカ」がやったのは正にそれ。
我々は、次の 9/11 の発生を防ごうとした。
この理由で「虐待・拷問」は正当化されても良いのだろうか?
本作は非常によくできてる。暗いテーマに関わらず娯楽性が高く、17年に渡る物語をテンポ良く描いている。テロ事件から20年を経て、本作を米国本土の人や他国の人は何を想うのだろうか? 少なくとも「過去から学ぶ」ことは多いにある。
Guantanamo Diary |
The 2015 edition was heavily redacted by US intelligence officials.
2015年版は、米国情報機関により大量に「編集」(黒塗り)された。
Nancy Hollander と彼女を演じた Jodie Foster
here |
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