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クリスマスを探偵と 文:伊坂幸太郎 絵:マヌエーレ・フィオール 発行:2017年10月30日初版 |
漫画は嫌いではないが、好んでは読まない。文章だけを読むのが好みだから。例えば小説に、物語を描いた数枚の挿絵があるのさえ好まない。絵に自分のイメージが「引っ張られる」からだ。物語のイメージは自分自身で想像したいから。
なので、絵本は好みではない。
という前提を抜きに読んでみた本書だが、予想通り楽しめたとは思えない。少なくとも、私が描いた物語のイメージと絵が大いに違う。そして、「クリスマスの心温まる物語」を前提にすれば、物語の展開は容易に予想できた。
本書は内容的に大人向け、少なくとも幼児向けではないと思う。
好きな作家の絵があったとして、そこに好きな作家の文章が載っていても絵本はいらない。「良い絵」に文章は不要だし、「良い物語」に絵は不要だから。「良い物語」からイメージを描けるが、「良い絵」を「読む」ことができていない私だが...。
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