真夜中の五分前 side-A 著者:本多孝好 発行:2014年12月20日第3刷(初版2007年7月1日) |
3652 伊坂幸太郎エッセイ集 で紹介された本書、そうでなかったら本書は手に取らなかっただろう。
本の裏表紙の解説に
洒落た語りも魅力的な、side-A から始まる新感覚の恋愛小説。
この「洒落た語り」が好きな人もいるだろうが、序盤は「なんか気取ってんなぁ...」の感想。中盤以降は慣れたが、どの辺が「洒落た語り」かは私にはうまく説明できない。「ちょっと気取った感じ」とは言える箇所は指摘できるが、それを「洒落た語り」と言ってるのか?
そして「洒落た語り」同様に、私に不要なのが「新感覚の恋愛小説」。「新感覚」とはどんな感覚なんだ?(じゃ、「旧感覚」てなんだ?)。さらに恋愛小説は好みではないので、この裏表紙の解説から「俺はこの本を読むか?」と自問。
とはいえ、物語に引っ張られて、ほぼ一気読みしたのだが、「面白かった」という感想はどうしても抱けなかった。side-B(本書の続編?)があると、読後に裏表紙の裏を見て知った。知っても「あぁ、読むのが楽しみだなぁ」とはならなかった。
主人公の男の設定が「男から嫌われ、女性から好かれる」のようだが、そんな男は、現実には想像できない。さらにこの男、私が嫌いな(世界的にも有名な)日本人作家の主人公に出てきそうで、序盤は「気持ち悪いなぁ」が払拭できなかった。その後、その男の設定キャラクターが理解できると、色々と納得。挙句に「俺は、こいつと同じような行動をするかもしれない...」と若干嫌になった...(笑)
続編の side-B を読めば、この side-A の評価も変わるかもしれないが、今のところは読む予定はない。
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