初日と二日目の夜で「何を食ったか」の話。結論から言えば「面白くなかった」。面白くない話は本来はしたくないのだが、反省点もあるので今後のために記す。
最悪
なんとなく「地元に愛されてる感」の店構えと、働く人たちの「若さ」から、宮崎でのあの店のようなことを期待して選んだ店は「最悪」だった。
生ビールと「鳥取らっきょう漬け」を食いながら待つこと30分強:
店員から「明日葉(あしたば)天ぷらは、今日は終わりでして...」と。「30分後に言うことか?」と呆れて何も言えなくなり、10秒考えて店員を呼んで「まだ来てない岩牡蠣は取消しで、お会計お願いします」と。レジにて会計が「ほぼ1,000円」なのを聞いて「ラッキョウとビールで千円なの?」と質したところ「つきだしの値段も含む」のだそうだ。私が行く通常の居酒屋は「つきだし無料」の場合が多いので、この対応には驚いた。メニューのどこにも書いてないし、そもそも「つきだし」の定義は曖昧だ。今回は300円ほどの「つきだし価格」のようで、全体の3割なのでバカバカしい。
そもそも「つきだし」は、チャージ料、もしくは「(日本では馴染みがない)チップ」に相当すると思ってる。チャージ料を払うほど快適な店でもなかったし、チップを払いたくなるほどのサービスを受けた覚えはない。店内は、若い店員の活気というより、忙しさでイライラしてる雰囲気満載、悪い意味での「体育会系」の雰囲気。
なぜか沖縄料理
理由はない、わざわざ鳥取まできて沖縄料理を食べる理由はないのだ。あるとすれば、鳥取ならではのものが食える店が見つけられない。そんな店はあるのだろうが、先ほどの「最悪の店」のおかげで、気軽に居酒屋系を選べなくなった。
理由としては、半年ほど前「ラフテー」を食いたくなって、名古屋の沖縄料理を探し、同僚のインドネシア人に「沖縄料理、こんど食いに行こう!」と誘ったこと(未実現)。なので比較的、躊躇せずにこの店に入った:
沖縄衣装の店員、カウンター越しに見えるキッチンでは、高齢の方とその息子と思しき男性が黙々と料理、20分ほど前の「最悪店」とは明らかに好感がもてる雰囲気。単に「信頼できる」という印象。
オリオンビール:
ジーマーミ豆腐:
ラフテー:
どれも美味しかったが、やぱりラフテーは美味い。もっとデカいラフテーを期待したが、このぐらいの大きさで十分だった、勉強になった。
二日目の夜
熱心に店探しする気がなくなり、鳥取駅の建屋にある、チェーン店っぽい居酒屋。
店内は、日本人のオッサンがフィリンピン女性を数名「もてなしてる?」声がうるさい、そんな席に案内された。私に両隣の席の「出張帰りのサラリーマン風」の二人は、海鮮丼を注文しアルコールなし。
そんな中で一人「晩酌」する俺。
岩牡蠣:
税込1,098円とメニューにあったが、会計時には数百円高くなっていた。「時価だからかなぁ」という疑問を抱く前に、そもそも「1個千円」の割に美味しくなく、ガッカリ感でどうでも良くなっていた。長崎の牡蠣、しかも小長井の牡蠣を食ってしまうと、牡蠣の美味さのベースレベルは上がってしまう。しかも長崎の牡蠣小屋では、10個ほど入って「一袋千円」、つまりこの岩牡蠣の「十分の1」。この岩牡蠣に「十倍の美味さ」を期待できないのは当たり前だが、それでも大きく落胆。今後、二度と居酒屋で牡蠣を食べることないだろう。
念のため、店員に「ババア唐揚て何?」と尋ねたが、一旦キッチンに戻って持ってきた答えは「深海魚」、予想通り。行く先々で食べた、この系の魚フライは深海魚だったから。それに、自宅近くの店で買う深海魚は「ニギス」で、フライで美味しく食べてる。
「ババア唐揚げ」はかなり美味い。私が深海魚好きのもあるが、他の美味い魚フライと比較しても遜色ない。フグの唐揚げよりも、こちらを好む人はいるだろう、俺もその一人かもしれない。
予想通り「魚のすり身」のフライ、期待より塩っぱいが、悪くない。
さて、お楽しみの「しじみの酒蒸し」:
驚いたのは、持ってきた若い女性店員が「しじみの酒蒸しです」と言っただけで立ち去った。なので、出来上がってるものと思い蓋を開けると「火は全く通ってない」。「このまま待つんだろうけど、いつまで? ま、いいや、しじみが開いたら食えばいいや」と納得。もしかして鳥取・島根の人には「しじみの食い方」は当たり前すぎて、調理方法なんて「言わずもがな」なのかもしれない(笑)答えは「どちらでもない」。貝が開かないのは、死んでる(新鮮じゃない、美味しくない)、中身が入ってない、という認識だから。とはいえ「鮮度良くないのか?」「もっと大きいのを期待していた」の残念さはあった。今はシジミのシーズンではないからか?
残念なショットバー
最後の夜ぐらい「楽しく飲みたい」と思い、1時間ぐらい繁華街を歩き回るも見つからず。一軒、良さそう音楽バーはあったが「貸切り」とのことで断られた。考えた末、その音楽バーと同じビルにある、普段は選ばない「小綺麗」なバーに入った。
嫌な予感は入った直後からあり、帰る選択肢も頭をよぎったが、スコッチ飲みたい欲望に負けた:
マスターはいなくて、アルバイトの若い女性が一人。喋るのが苦手な人であることは、喋り方と内容で直ぐに分かった。本人もそれを認めた。それでもダラダラとお喋りしながら、1時間半ほど滞在。異様なほどゴージャスで広々とした内装、客はずっと私一人。お会計は予想通り高く、冒頭の「最悪居酒屋」同様に「観光客価格疑惑」を抱いてしまった。見知らぬ土地の夜、私が期待することをここで書くのは野暮なのでやめとくが、単純に言えば「その土地ならでは感」だな。食い物もそうだが、やっぱり「ヒト」です。
最終日(天橋立、R162)に続く。
PS
宿泊先の駐車場、一泊500円。
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