仙台ぐらし 著者:伊坂幸太郎 発行:2015年7月20日(第2刷、2015年6月30日初版) |
3652 伊坂幸太郎エッセイ集 同様に本書も楽しかった。「エッセイ書くのが苦手」なのは凄く伝わるのだが、書いてる内容は面白い。「正直なんだろうな」と著者のことを想像してしまう。本書は先日のツーリングに持参し、大半を宿泊先で読んだ。宿泊先でもテレビは見たくないので、読書でリラックスできることが改めて分かった。
震災への向き合い方なんて...
「あの震災」への向き合い方、あるいは「扱い方」への著者の苦悩は理解できる。被災地から遠く離れて暮らしていた私が「理解できる」と言うのは失礼な気がするが、本当にそう思う。当時はテレビを捨てる前だったので、連日の震災関連ニュースは常に目に入った。その度に「正しく報道されてるのか?」「その報道の仕方は良いのか?」「それは本当のことなのか?」などなど、決して気分は良くなく、むしろ混乱した。
「あの震災のことを描く」のは簡単じゃない。どう語ったとして「ある一面しか捉えていない」ことになるから。本書収録の短編「ブックモビール」も「そんな一面」を捉えている。しかし、決して震災に限らない、普遍的なメッセージをもって。
0 件のコメント:
コメントを投稿