2022年6月29日水曜日

Tokyo Vice (Season 1)

Tokyo Vice

Created by J. T. Rogers
原作:Tokyo Vice: An American Reporter on the Police Beat in Japan by Jake Adelstein
公開:2022年4月7日USA(2022年4月24日JPN)

舞台は1999年の東京、原作から脚色された「フィクション」部分もあるが、娯楽作品としては非常に楽しめた。

違和感もないわけではない。特に、外国人の日本語に「あぁ、作られた台詞を喋らされてる」感じは否めないが、それは日本人の英語の台詞も同様。また当時、ヤクザや職場の同僚が、これ程までに英語を話していたかも疑問。

とはいえそんな違和感も、「英語の勉強」として楽しめた。

そして、これも違和感なのだが、ヤクザの描き方が「カッコ良すぎ」なのだ。この時代の「ヤクザの抗争」をニュースなどで見た記憶でしかないが、こんなにカッコ良いわけがないのだ。とはいえ、映画 "Godfather" がイタリアンマフィアを「再定義」してしまったように、本作 Tokyo Vice が描く「ヤクザ」は、日本国外に強く印象付けることなるのかもしれない。

本作は良かったのだが、なぜ Netflix「新聞記者」はつまらないと思ったのだろうか?当然、私の好みが大きく関係するが、「新聞記者」は「日本のテレビドラマの域を出ていない」と思った。配役もテレビで見たような人ばかりに思えた。さらに実話を元にした脚本は、かなり中途半端で、全てがフィクションに感じられて、薄っぺらい物語になってしまった。

Tokyo Vice に「海外ドラマ」の印象、特に「緊張感」を強く感じるのは、脚本に加えて、監督が外国人であることが大きいのだろう。しかも、エピソード毎に異なる監督の起用も、作品の緊張感に寄与していると考える。

一つ残念なのは、制作会社が HBO Max か日本の WOWOW なこと。同僚の外国人二人に本作を薦めて、非常に興味を持ってくれたが「観れない!」と嘆いた。Season 2 も楽しみだが、観れる方法をもう少し多様化して欲しいものです。良い作品なだけに残念だ。

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